和歌山市のコミュニティエフエム和歌山の忘年会に参加しました。この会は毎年、一番早い忘年会です。理事長は「12月はみんな忘年会で忙しくなるので11月に開催しています。来年は9月ごろに行おうかと思っています」と冗談交じりに開会挨拶の中で言っていたように、パーソナリティの方々は仕事を持ちながら番組を担当しているので、毎日が激務となっています。それでもラジオ番組が好きでパーソナリティの仕事を楽しみながらリスナーに「ラジオの楽しみ」を発信しています。情報を得る手段はデジタル化以前と比較して格段に増えていますから、ラジオ番組の情報は地域に密着したものや災害発生時のリアルタイムの情報など、インターネットでは得られない地域性と現場からの情報のスピードが求められています。
特にコミュニティエフエムの特長は、防災エフエムの機能を持っていることが挙げられます。日常は毎日の定例番組を放送していますが、台風が接近する時や大雨などの被害の発生が予想される時は地域の防災情報を放送しています。和歌山市の防災エフエムとして活躍しています。
記憶に新しいのは台風第21号の影響で和歌山市内が停電した時です。ダイワロイネットホテル和歌山にサテライトスタジオがありますが、停電が発生した日の夜から明朝までずっと地域の災害発生状況を放送してくれました。当時、僕もサテライトスタジオを訪れたのですが、最も災害発生情報を把握して早く発信していたことを覚えています。パーソナリティと理事長が同スタジオに滞在して、自分のことを顧みずにずっと放送してくれたのです。
和歌山市内は停電で情報が遮断され不安な生活を送っている時に、どれだけ元気を与えてくれたのかをはっきりと覚えています。同ホテルのコンビニでは食料品や電池が売り切れていたのでホテルのスタジオで一晩中、放送している時の食べ物や飲み物にも困ったはずですが、自分のことに構うことなく放送し続けてくれました。
その時、僕もスタジオで現場の停電情報を把握して知人などに情報を発信しましたが、迅速で正確な情報がどれだけ皆さんの不安を和らげてくれたかを体感しています。停電時には電気と情報はどれだけ必要であるかを認識できた、あの時の台風被害でした。
その時「災害発生時はコミュニティエフエムの情報が一番地域に密着していて必要な情報である」と思いましたし、大雨と強い風で市内の防災放送の声が聴こえなかった時でもラジオの声はリスナーに聴こえたので、多くの人の心に明かりを灯してくれました。
防災の呼びかけと大雨や台風時の地域の被害状況の把握と情報の発信、そして災害が発生した時の放送は、和歌山市に欠かせないものだと感じました。疲れているにも関わらずリスナーを元気づけてくれるパーソナリティの放送の声は、どれだけ不安を安心に変えてくれたのでしょうか。今、その時の気持ちを覚えている人は少ないと思いますが、暗闇から聴こえてくる地域の情報を伝えてくれる聴き慣れた声は、落ち着いて冷静に行動することや、暗闇を照らしてくれる一筋の光になってくれました。僕は現場やサテライトスタジオにいたので、あの時に感じたことは明確に覚えています。
今も、あの時と同じように災害発生時の情報を伝えてくれていますし、台風や大雨が接近してきた時に安全の呼びかけをしてくれています。災害への備えなど、有事に必要で大切な情報を放送し続けてくれているエフエム和歌山の存在を心強く思っています。
理事長、スタッフ、そしてパーソナリティの皆さんとご一緒できた忘年会の機会を感謝しています。
- 昨日に引き続いてSNS活用に関する会議を行ったこと。東京と比較してどの地方都市でも活用が遅れている現状を鑑み、活用を図ることを協議しました。
- 来年開催予定のフェスタ実行委員会に出席しました。令和6年春に開催したことに続いて2回目の開催となります。