活動報告・レポート
2024年10月20日(日)
大相撲和歌山場所
書道教室展覧会
書道教室展覧会

今回で第10回目を迎える山西先生の書道展覧会は、和歌山県民文化会館で開催されました。今回、僕は時間の制約があり作品出展はできませんでしたが、先生と生徒の皆さんの作品を鑑賞してきました。「枕草子」の模写や「清」など自分の好きな一字など、力作が並んでいました。面白く感じたのは「福」の一文字を生徒の皆さんの書を一堂に並べていたことです。生徒の皆さんはいろいろな書体で「福」を書いているのですが、字体が違うとこんなに感じ方が異なるものかと思いました。

書道教室展覧会 書道教室展覧会

山西先生は「私は手本を示してそれを真似るような指導はしていません。生徒さんには書きたいように書いてもらい、それを直す指導をしています。書きたいと思う書を書くことが一番です」と話してくれたように、先生の指導は生徒に伸び伸びと書いてもらうことに尽きます。型にはめる指導をするのではなく、自由に書いてもらって伸びやかに教える指導が楽しく書道を習えることになります。特に大人の書道ですから段位を目指すのではなくて、書を楽しんで書道展に出展することが目標となります。そんな機会を来年も持ってくれると思いますので、楽しく学び作品を仕上げていくことになりそうです。皆さんの作品を鑑賞させていただき嬉しくなりました。

大相撲和歌山場所
大相撲和歌山場所

大相撲和歌山場所を観戦しました。昨年に続いての和歌山場所開催だということです。巡業地の一つとして和歌山市で開催してくれることは有難いことであり、地元で相撲を観戦できることは嬉しいことです。和歌山県に相撲ファンは多いので、会場では「お相撲さん」の大きな姿を見て笑顔になる光景がありました。力士同士が土俵でぶつかる音は「ゴツン」と激しくて、稽古で鍛えていることが分かります。幕内に来るまでどれだけの稽古を重ねてきたのか分かりませんが、稽古以外に強くなる方法はないと思わせるには十分な和歌山場所でした。

大相撲和歌山場所

強くなるためには稽古を続けること以外にありませんが、それは私たちの世界にも通用する原則です。厳しい稽古をした者だけが幕内に上がれるように、試練や困難に耐えて、耐えて押し返した人が実力を身につけています。勝ち負けを称賛するつもりはありませんが、勝負の世界は稽古の差がでるので分かりやすいと思います。

今日の一日にも勝負の瞬間がありますが、小さな勝ちを得られる毎日にしたいものです。小さな積み重ねが大きな差になるのは必然のことですから。今日の取り組みを見て、番付が上がるにつれて体格が良く見え、表情に自信と余裕が現れています。自信と余裕は日頃、稽古を続けてきた賜物だと思います。稽古なしに自信も余裕も生まれないと思います。

大相撲和歌山場所

やはり私たちの日常も同じことなのです。本場所ではありませんが、これも勝負ですからお客さんに観てもらう限り、今日の勝負も今日までの稽古も怠ってはいけません。真剣に日々を生きている力士が強くなると思います。

ここで横綱照ノ富士関のコメントを思い出しました。確か「今の力士はこれまでで一番強いと思います」の趣旨の発言だったと思います。時代の最先端にいる力士は過去の教訓を元に指導を受けていますし、稽古に科学的なトレーニングを摂り入れていると思うので、体力も力も技も優れていると思います。時代を超えて比較することはできませんが、記録だけでは測れない力があると思います。これまでの長い大相撲の歴史の中で、最も強い力士たちが戦う土俵を観ることができたことに感謝しています。

そして会場では多くの知り合いに会いました。大相撲和歌山場所を観戦することを楽しみにしていたことが分かります。和歌山市には都会と同じように、娯楽、スポーツ、文化、エンターテイメントが必要だと感じました。まちづくりの中にスポーツや文化、娯楽は欠かせない要素なのです。

大相撲観戦の良い機会を与えてくれた関係者の皆さんに感謝しています。