友人の技術者が「技術はその内容が分からないから価値があります。技術の内容が分かると『何だ』となってしまうのです」と話してくれました。だから技術は人に話しませんし、ブラックボックスにしているというのです。
友人の技術は「やり方の基本は習いましたが、この技術は私が考案したもので誰にも話していません。但し、この仕事に就きたい人のために技術を教えていますが、コアな技術は誰にも伝えていません。しかし片桐さんが和歌山県のために導入したいと言うのであれば、核心の部分を提供しても良いですよ」と話してくれました。多くの場合、現代は一から築き上げる技術ではなく、既にある技術の一部を改良することで新しい性能を発揮できるようにしているようです。その改良するための少しの発想が難しいことだそうです。何度も何度も考えて、実証実験を繰り返してようやく出来上がるのです。
友人から何とも有難い話をしてくれました。しかし友人が時間をかけて汗を流して開発した技術を簡単にいただくことはできません。やがて時期が熟して、この技術の導入が和歌山県のために「なる」と思ったときに依頼するかもしれませんが、今はその時期ではないと思っています。友人から、とても嬉しい話を頂いたことに感謝しています。
来県された方から、農業でドローンを活用している事例を紹介してもらいました。約10kgの農薬をドローンに積載し農地に散布するものです。1haでは凡そ20分弱で作業を終えることができるそうです。農薬散布にドローンを活用することで作業と作業時間を軽減させることができるのです。
農作業の作業時間の軽減と経費削減などに資するので、活用されている県が増えていると聴きました。ドローンの活用に関しては農作業だけではなく多くの分野で和歌山県での活用は少ないことも聴かせてもらいました。ドローンの活用はDXにも関係するものなので、労働時間削減や効率化などの観点から試験的に実施することも必要だと思います。まずは試験的に農薬散布を行ってくれるので、ドローン活用の効果を確かめてもらいたいと考えています。
また和歌山県農業試験場では、令和5年11月に「傾斜地カンキツ栽培でのドローン活用について」の研究レポートが示されています。果樹園は傾斜地が多いため、試験場で試験実施しデータ収集をしているようです。
結論として「農業用ドローンは生産効率の向上や労働環境改善などの面で導入メリットは大きい」ことを述べています。但し、傾斜地での農薬散布は傾斜地での自動散布を行える機体を使用していることや傾斜地での実績などに注意して委託先を決定することを求めています。
「高齢化や担い手不足が減少していることから、労働力不足に対応できる手段として期待できることから、試験場としても産地への導入に向けて検討を進めたいと考えている」と締め括っています。
本日、専門家から話を聴かせていただき、和歌山県でのドローン活用が全国と比較して低位にあること、農業での活用も少ないなどの現状を知ることができました。またドローン活用により作業量の軽減と効率化、担い手不足への対応に資することも理解できました。
実際にドローンの操作体験をしましたが、性能が良いことから意外と手軽に操作できることが分かりました。自身で活用するためには10時間の実技などが必要ですが、今後、積極的に活用する必要性を感じました。周囲を見て「まだ導入しなくても良い」と思うのではなく、他県では導入して効率を上げていることを知り活用することを検討することも大事だと思います。
- パッケージとデザインについて会議を行いました。商品価値はもちろんのこと、デザインとパッケージで商品価値が左右されています。良い商品に仕上げるには外見も大事だということです。
- お世話になっているYさんを囲む同窓会に参加しました。バンド演奏もあり皆さんとの交流機会となりました。