どんな組織、団体でも賑わう時期があれば低迷する時期もあります。それを乗り越えて存続していくためには伝統の継承と変革が必要です。ご一緒した企業経営者は「私の会社は常に変革を呼びかけています。現状維持は後退なので、昨年と同じことにならないように社員に呼びかけています」と話してくれました。伝統は信頼という力になりますから大事にすべきですが、伝統だけで存続することはできません。社会に呼応して自己変革していく必要があります。時代を見てその流れに沿った変革を行う組織、団体は次の時代に進むことができますが、時代の変化は一時的なものだと思って行動しなければ、乗り遅れて厳しい環境に陥ることは歴史から学ぶことです。
「そこで大事なことは組織、団体を支えてくれる次世代のリーダーを育成することです。やる氣があり行動できる人材を育てなければなりません。ただ難しいことは小さな組織と大きな組織ではリーダーのあり方が異なることです。10人ぐらいの組織であればまとめられるリーダーはいますが、例えば5,000人をまとめるリーダーは中々いません。大きな組織を次の時代でも生き残れる組織にするためには、そんなリーダーを育成しなければならないのです。そこには世襲の選択肢はなく、その人の能力や人望などが求められます。組織、団体が時代を超えて生き続けるためにはまとめる力を持つリーダーの登場が必要です」ということです。
企業を50年続けることは難しいことですし、100年以上続く企業が少ないのは言うまでもありません。
さすが約10,000人の組織のリーダーを務めた経験のある人が言うことには重みがあります。そのポジションに就くためには人柄や支えてくれる人の数、人徳が求められるのです。自分から「なりたい」と言ってなれるものではなく、大勢の支援してくれる人がいて、その方たちが動いて押し上げてくれるからなれるのです。
言うことだけならそれほど難しいことではありませんが、自分が動いて物事を成し遂げることは難しいことなのです。一人ではできないので、多くの人の助けが必要となるからです。助けてもらうには人柄や日常のつきあい、支援者が必要であり、それらは短期間で得ることはできないものです。モノには人が手間をかけ、時間をかけたものほど価値がありますが、社会生活をしている私たちもそれと同じなのです。任期は人気と共にあります。
今日も相談がありましたが「上から命令口調で言われるので嫌になってくる。偉そうに言ってくるならその通りには動かない」というものです。現代社会では、命令や上からの口調で動くことは極めて少ないことを知らなければなりません。
時間を取っていただいたことにお礼を伝えました。「とても楽しくて学びになりました。時々おつきあいをお願いします」と伝えたところ「私も楽しい時間となりました。定期的にやりましょう」と答えてくれたことに感謝です。ありがとうございます。
- 和歌山文化協会役員会に出席しました。議題は秋以降の行事計画と「大阪・関西万博」への出展などでした。
- 友人の子どもの見舞いに伺いました。早く回復することを祈っています。
- 時代が必要としている再生可能エネルギーや蓄電池について話し合いました。社会の電化シフトが進んでいるので、必要な電力量は増えていくと予想できます。わが国も温暖化防止に資するエネルギーの確保を進めていますが、導入速度を速める必要があると話し合っています。
- LC合同例会に出席しました。他のクラブとの交流機会は運営の違いを感じることができ刺激的でした。