活動報告・レポート
2024年10月14日(祝・月)
画廊赤尾
画廊赤尾
画廊赤尾1

画廊赤尾さんを訪ねて「鉄塔のある風景」を鑑賞していたところ、作者の松尾さんが現れたので驚きながら懇談しました。この風景は地元を歩いて鉄塔が町並みに溶け込んでいること感じ取りシリーズにしたもので、この展示会に至っています。ここには数回訪れていますが、都度、新しい発見があります。お月様と鉄塔の作品は月にウサギがいるように見える幻想的なものに仕上がっています。同じ作品でも見る視点、見る日によって違って見えるので発見の楽しさがあります。

また赤尾さんとも話した内容です。赤尾さんは油絵を描いて出展した経験を持っています。店内に飾っている「コスモス」の絵画も過去に出展した作品で、この絵は「私が病気になったときコスモスを見ました。その時、来年はコスモスを見ることはできないだろうから、今年のきれいなコスモスを描いておこうと思って描いた作品です。ありがたいことに、こうして命を与えてもらっていることに感謝の日々です」と話してくれました。この作品制作の物語を聴かせてもらうとこの「コスモス」作品は違った風景に見えてきます。この年に咲いた「コスモス」は、人の命に関わらず生涯でたった一度だけ見る風景だったのです。毎年、コスモスは咲きますが同じ光景ではありません。毎年、同じように命の輝きを見せてくれるのは、その年に咲くコスモスは一度限りだからです。だからこの年、この日を大切にしたいと思います。

画廊赤尾2

赤尾さんは続けて話してくれました。

「私は絵画と日本舞踊を習いましたが、習う先生によって教え方が違うので、基礎からしっかりと教えてくれる先生に習うことが上達の秘訣だと思います。先生にとって教え方が全く違います。速度が遅いと思っても基礎から教えてくれる先生に師事することが大事だと思います」と話してくれました。

やはりどの分野でも同じで、最初は習うことから始めますが、上達の速度は基礎をしっかり作る人の方が早いと思います。基礎は面白くないので、早く応用に進みたいと思うものですが、基礎に時間をかけることが成長のために大事なことです。

また赤尾さんは「私は先生から、一流の作品を観て回ることが大事だと教わりました。つまり本物を鑑賞しなさいということです。どんな作品でも本物には優しさと迫力がありますから作者が何気なく訴えてきます。ここで感じる迫力は控えめで主張し過ぎていません。人も同じで押し付けてくる人は支持されないのです。何気なく存在感を漂わせる人が凄いと思います」と話してくれました。

基礎を大事にすることと一流の人に習うこと。そして本物を観ることで感性を養うことが大事だというものです。

画廊赤尾さんで作品を鑑賞していると作者の松尾さんを始め知人が訪ねてきたので、「ここで会うなんて」という驚く出会いがありました。ご縁をつないでくれた赤尾さんに感謝しています。松尾さんの作品展の会期も、今月10月31日までとなりました。皆さんも鑑賞していただけると幸いです。

フラメンコ道35周年記念ライブ
フラメンコ道35周年記念ライブ1

森久美子先生「フラメンコ道35周年記念ライブ」に出席しました。森先生がフラメンコ教室で生徒を教え始めたのは34歳の時だそうです。それから35年が経過し、今も現役でフラメンコ教室を主宰しています。そんなフラメコン道の歩みを踊りとスピーチで伝えてくれました。

県民文化会館で舞踊劇「カルメン」を鑑賞した後、記念ライブ会場に移動して森久美子先生主演の舞台を楽しみました。先生の額は汗いっぱいに光り、その踊りと魂の激しさを感じることができました。これまでの35年を振り返り、そしてこれからのフラメンコ道を模索しているような踊りでした。

先生は挨拶で「フラメンコの神様が『もう老後をゆっくり過ごしなさい』と言ってくれるまで、現役でこの道を進みます」と話していたように、生涯現役で舞台に立ち続けてくれることを願っています。ただ先生は直近の2年間は健康状態が優れないので、療養しながらレッスンを続けてきました。今日の舞台に立てるかどうか不安を抱えながらの日々を過ごしてきたのですが、見事に踊りきってくれました。その凄い気迫と感謝の気持ちが伝わってきました。

フラメンコ道35周年記念ライブ2

森先生のフラメンコ道は止まることなくこれからも続きます。スタッフや生徒の皆さんも一緒に道をまい進すると思います。和歌山県にフラメンコ道を持ち込み、独自の文化として発展させてくれている先生と生徒の皆さんのこれからに期待しています。

踊り終えた後の挨拶のとき、先生の瞳には感動の涙が浮かびました。これまでの思いと今日の舞台の感激が込み上げてきたように思います。やり切った感動で流れる涙はとても美しいものです。

その他
その他
  • 記念ライブ会場で母親がお世話になったデイサービスヘルパーさんとお会いしました。当時の話を聴かせてもらいました。
  • フラメンコ道35周年記念ライブの後、羅布さん主催の会に参加しました。会場いっぱいの人が羅布さんとの時間を楽しんでいました。