昨日、台北に入ったので、今朝は午前4時50分に起床して花蓮縣に移動しました。花蓮縣までは特急電車、そこから台東縣までは車で移動しました。花蓮縣の長い海岸は美しく、太平洋の輝きを感じながら台東縣に向かいました。途中「北回帰線標」や「イーストコースト」に立ち寄り、熊野白浜リゾート空港と台東縣を航路で結んだときの見所を案内してもらいました。
北回帰線とは北緯23.5°を指しています。この北回帰線以南は熱帯気候、以北は亜熱帯気候に分類されます。
そのため北回帰線以南の主要作物は熱帯のパイナップルやバンレイシ、以北は温帯の茶や水稲が栽培されています。つまり世界一と言われる台湾茶は北回帰線から北側で栽培されているのです。気温と栽培できるものの関係は不思議ですが、ここで区切られているのです。
「イーストコースト」は太平洋を眺める絶景で、ここに数時間いても飽きることのない眺望です。この想像を超える雄大な眺めは心を大きくしてくれます。
一度は訪れたい景勝地です。そして陳さんの計らいで、行政院の洪執行長および郭副執行長と懇談する機会をいただきました。今回訪台の目的は「熊野白浜リゾート空港と台東空港を航路で結ぶ」ことですから、テーマをこの点に絞って懇談しました。
熊野白浜リゾート空港は2023年12月から国際線化を図り、それ以降ベトナムと韓国とチャーター便を就航させています。台東縣と結ぶことで両県の物産展などの経済交流や観光での利点があり、特に和歌山県南紀地域にとっては歓迎すべき施策です。白浜町には温泉とゴルフ場があり、またパンダがいますし、世界遺産の熊野古道も近接しているので観光に訪れて欲しいと願っています。
白浜町を含む南紀地域からの太平洋を眺める水平線は見事で、台東縣と異なり太陽が太平洋に沈む光景を見ることができます。朝日と夕日で結ぶ両県であっても良いと思います。またターミナル施設利用料は関西空港と比較して安価であり、チャーター便の着陸料は正規着陸料から1/2に減免できます。補助金制度もあるので搭乗者によって補助金が異なりますので、台東縣の要望に対応させていただくことを伝えました。
執行長も「台東縣とも協議をして対応する」と熊野白浜リゾート空港との国際線就航に前向きな話をしてくれました。時期を選んで熊野白浜リゾート空港と熊野古道を訪問してくれる約束をしました。
また紹介してくれた地元台東縣の陳さんからは「台東縣は観光も住むにしても良いところです。そして日本は台湾にとって大事な国だと思っています。ところが花蓮縣と台東縣から日本への直行便は就航していません。何としても台湾の東部と関西を空路でつなぎたいのです。これが和歌山県と台東縣の交流機会となり経済交流に発展することになります。僕は次の世代によい台東縣を残したいのです。和歌山県の空港とも空路で結びたいですし地元の商業高校と和歌山県の商業高校の交流機会も欲しいと願っています。高校生の交流は両国の将来にとって大事なことだと思いますので、高校生の交流機会もお願いします」と話がありました。
熱意と地元を思う氣持ちに心と瞼が打たれました。陳さんはまたこちらから台東縣へは、分かりやすい観光マップの作成とインターネットで気軽に訪れられる観光場所の案内を紹介して欲しいことや、カフェ巡りやインスタ映えの場所、おいしいレストラン紹介など観光地の移動手段の確保などの要望を行いました。
合わせて「イーストコースト」は絶景ですが、車がないと訪れることができないので観光客用に移動手段を確保して欲しいことも依頼しました。 今回の訪台に関しての各新聞の取材を受け、地元4紙が今回の訪台についての記事を掲載してくれました。