活動報告・レポート
2024年10月2日(水)
手紙文集展
手紙文集展
手紙文集展

社会奉仕団体で一緒に活動させてもらっている小池さんが、毎月のように友人や知人宛に手紙を書き続けています。今年で実に30年間、毎年書き続け、これまで約6万通を届けています。

夏頃、その手紙の原本を保存しているので、「令和6年の秋に手紙展を開催したいと思います。期間は一週間程度を予定していますが、皆さんに観に来て欲しいと思います」と話してくれていました。

僕も小池さんから手紙をもらっていますが、季節の便りと近況報告を楽しみにして読んでいます。手紙は達筆な毛筆で2枚から3枚、この手紙を30年間続けていることを聴いて「凄いこと」だと思いました。一つのことを続けることは簡単ではありません。「10年続けると一流」と言われていますから、30年も書き続けていることはもう達人の域でしょうか。

手紙文集展

本人は「30年間、書き続けられたことは嬉しいことです。よく保管しておいたのだと思います。読み返してみるとその時々の情景が浮かびますし、友人のこと、会社のこと、当時の時代背景などが蘇るのでよく書き続けられたと思います。振り返ると10年前は氣力があったので、文字や文面が氣にいらなければ何枚も書き直していました。しかし今では一度に書いて仕上げています。何度も書き直す氣力が落ちていると感じています。しかし仲間に届けたいと思う氣持ちは持ち続けているので、書ける限り書き続けたいと思います」と話してくれました。

続けて「文章の構想を考えてから数枚、下書きをしています。仕上げでもうまく書けないことがあり何枚も書き直しています。手紙とは魂を届けることなので集中して書きますし、自分が納得しない手紙を差し出すことはしません。それを続けることで積もり積もって自分の力になっていると思います。積み重ねることは、スポーツにおける稽古のようなことだと思います。

そして手紙の基本は自分が下で相手が上だということです。自分のことを書き出すのは下の段に位置するのはそのためです。

手紙文集展

私が手紙を書くときに大事にしていることがあります。

ひとつ。手紙の良さを後世に伝えたいこと。

ふたつ。私はいただいた手紙を三回繰り返して読みます。話で三回も繰り返して言うことはありませんから、話と比較して手紙は相手に自分の心が伝わっていると思っています。

みっつ。『清く正しく美しく』を心掛けなければ真っ当な文字が書けません。手紙を書くときは『清く正しく美しく』の心の状態を保てます」。

以上の話をしてくれました。

手紙を書き続けることは、凄い氣力であり精神力だと思います。その時期のテーマを決めて書く、しかもWordなどを使うのではなくて毛筆ですから失敗はできません。一筆入魂だと思いますが、そのことを続けていることは尊敬に値します。

続けて「手紙を読んでくれた人から感想を伝えてもらったり、お礼の言葉をいただくことが嬉しいのです。勿論、返事を求めていることはありませんが、氣持ちが伝わったから返事をもらえると思うので、反応があることは嬉しいことですし、それがあるからまだまだ書き続けたいと思います。それに手紙を出せる友人がたくさんいることは私にとってとても嬉しいことです。手紙を書いても出せる人がいなければ届けられないのですから。友人がいる限り届けたいと思っています」とのことです。

手紙文集展

とても嬉しい話を聴かせてもらいました。30年間も書き続けている手紙文集展は、人生の一部を見せてくれるようなもので鑑賞し、読んでみるとワクワクします。偉人の手紙を読むとワクワクするのと同じように、前日である今日、鑑賞する機会をいただき、会場で明日の開催日を迎えるに際しての話を聴かせてもらいました。

本日、小池さんは「書道展のように派手で豪華な展覧会ではないので地味かも知れませんが、私の友人に宛てた30年分の手紙を見てもらえると有り難いと思っています。そして手紙を読んで時代背景も感じてもらえると幸いです」と締めくくってくれました。

身近な人の手紙展は初めてのことですから、明日から開催される展示会を楽しみにしています。小池さん、念願の「手紙文集展」開催おめでとうございます。

その他
  • 今朝、田辺市から和歌山市まで、お祝いの言葉を届けるために友人が来てくれました。お仕事や社会奉仕などで限られた時間の中、駆け付けてくれたことに感謝しています。
  • 熊野古道が世界遺産に登録されてから20周年を迎えたこともあり、熊野古道に関するスピーチをしました。大和王権発足と熊野地域の成り立ちについての視点から話をしました。
  • 誕生日を迎えたことで友人、知人の皆さんからお祝いのメッセージをいただきました。皆さんに心から感謝しています。