令和6年9月県議会の一般質問は最終日を迎えました。本日も4人の先輩、同僚議員が登壇して知事と質疑を交わしました。
農業従事者の後継者不足の問題や、教員の志望者が不足している問題などの質疑が交わされました。教員に関しては小学校から高校までの教員志望者が減少しているので、教員の採用を増やすことが課題です。ところが教員免許の問題があり、小学校、中学校、高校の教員免許の互換性がなく、教員が不足しているにも関わらず採用ができない問題があります。
例えば高校教育免許を持っていても中学校で教えることができないなど、教員不足の時に改正されるべき規則があるのです。
これは免許法ではなく行政が決めている規則なので絶対条件ではありませんが、教員不足にも関わらず依然として見直しがされずに規則があるのです。規則の一部を改正するだけで解決する問題なのですが、まさに規制大国日本の面目躍如となるような事例です。
また、本会議一般質問の間に「和歌山県新総合計画検討状況の中間報告」の説明を受けました。
これは2040年の和歌山県のありたい姿を描くもので、そこに至るまでに取り組むべき施策を盛り込んで、目標達成を目指すために作成しているものです。今と同じような、または今の延長戦にあるような施策では、2040年のあるべき姿を達成することはできないことが分かります。2040年の目標に向かうために、今から和歌山県が取り組むべきことを協議することにしています。
令和7年9月県議会に最終の計画審議案を提出することを目指していますから、県民の皆さんと県議会からも総合計画に盛り込むべき施策を提言したいと考えています。
参考までに、新総合計画の前提となる社会の潮流として考えているのは次の5項目です。
- 人口減少・超高齢化への対応
- 地球温暖化への対応
- デジタル活用の加速化への対応
- 共生社会の進展への対応
- 行政間や民間との連携について
以上の社会の潮流に対する対策を、和歌山県新総合計画では検討することにしています。これらは社会の潮流なので、いずれの項目も国レベルの課題ですが、県として取り組むべき施策があります。将来の課題が山積している和歌山県ですから、対応するための施策を、令和6年9月末までに会派として提言したいと考えています。
皆さんからの意見提起もお願いいたします。行政の取り組みは、自分に関係することだと考えて関与することで自分事として認識できますから、関わってもらえることが必要だと思います。和歌山県が策定する新長期総合計画だから「自分には関係がない」と県民の皆さんが無関心でいることです。
「関係がない」と思うことは責任を負わないということですし、私たちが暮らしている和歌山県の将来を行政に任せることだと思います。他人任せにして責任を負わない立場をとる人が多いようなら、和歌山県の将来が良くなるはずはありません。自分事と捉えてくれることを願っています。
一般質問と和歌山県新総合計画の検討状況の説明を受けて、本日の県議会を終えました。2024年から2040年に向かうスタートを切ろうとする和歌山県が、どんな未来を築くのか、それを考えるのが私たちの世代の責任だと思います。
- 旧友たちとこれからの和歌山県を築くために必要なことを話し合いました。まだあの頃の思いを実現する道の途中にいますから、ゴールを目指して活動したいと思います。
- 友人が大阪での会議を終えて立ち寄ってくれました。友人は、現在対応している仕事の課題がたくさんあるので順位付けして解決しているところだと話してくれました。時間がかかってもひとつずつです。