活動報告・レポート
2024年9月13日(金)
地域資源の活用
地域資源の活用
元県議会議員の立谷さんが和歌山市を訪ねてくれたので、同氏を始めとする方と白浜町活性化の意見交換を行いました。白浜町は人口、特に若い人が減少していることや、観光地としてさらに魅力を発信することが課題です。夏は海水浴、他のシーズンは温泉とゴルフ、そして熊野古道があるので、和歌山県を代表する観光地です。しかしインバウンドを含めた観光客を増やすためには、更に地域資源を生かした取り組みが必要となります。
意見交換では次のようなことを話し合いました。
- 熊野白浜リゾート空港があることは強みなので、定期便とチャーター便、ビジネスジェットの駐機を含めた増便を求めることが必要です。航空会社や旅行会社との協議、インバウンドの場合は往復のお客さんの確保などの課題はあるものの、地域活性化のために空港を生かすことは絶対条件となります。
- 「記紀」の歴史の足跡があります。神武東征は船で紀伊半島を南下している時、台風に襲われたので白浜の立ヶ谷湾に避難しました。そこで数日間滞在し村人たちと交流をしたと伝えられています。台風が治まらないので苛立った神武天皇が腰の太刀を海に投げ入れると、その嵐が治まったというのです。神武天皇は熊野に向かうために出立するのですが、村人たちは海に投げ入れた太刀を見つけて御神体として奉ることにしました。神武天皇の太刀を御神体とした神社が太刀ヶ谷神社なのです。現存しているこの神社は、熊野征伐に向かう神武天皇の動きが知られないようにとの命を受けて、騒ぐことなくひっそりとお祀りしていた歴史があります。お祭りではなくて祀ってきた歴史のある神社です。
この神武天皇にまつわる「口碑」が白浜町にはあるので「記紀」を生かした観光も地域資源として活用できます。
そして後世に残すために「太刀ヶ谷神社」の由来などの講座を開催し、受講した人には修了証を発行する試みも試したいと話し合いました。出したアイデアを実現するように考えています。 - 熊野白浜リゾート空港近くの場所から空を見上げると星が輝いて見えると聴きました。現在、一年に4回、星の鑑賞会を行っているのですが、ここからの天体観測は感動するレベルだと聴きました。この天体観測も観光資源になるものです。現在、ここで使っている望遠鏡からは土星のリングも見ることができるそうで、体験した人によると「土星のリングがはっきりと見えるので感動します」ということです。
周囲に明かりがないこと、少し高台になっていることなど、天体観測の適地性があるので観光資源として活用ができそうです。 - この地域には入り組んだ湾があるので天然の漁場であり、条件を整える必要がありますが釣りも魅力の一つです。釣りが好きな人にとっては魅力があり、時には宿泊して訪れてみたい場所があると聴きました。
- 現在でも海水浴と温泉、そしてゴルフ場とアドベンチャーワールドのパンダなどを誇る観光地ですが、小さなことかもしれませんが、活用されていない地域資源をつなぎ合わせることで新しい白浜町を発信できます。
- 以上のことから、空港の活用、「記紀」の足跡が残る歴史、天体観測が可能な場所、釣りも楽しめることから、空と海、星空と歴史をつなぎ合わせることで、体験型の新しい観光地の魅力を創ることか可能だと思います。
以上の話し合いを行いましたが、これらを実現するために立ちはだかる課題については解決するための行動をすることにしました。今回、話をしたことの結果を出せるようにチームとなって取り組みを開始します。
その他
- 市内の和田川の改修工事について確認するため現場を訪れました。大雨に備えて河川拡幅などの工事を順次行っていますが、その現場状況を確かめました。
- 関西空港まで往復しました。道中会話を交わしながら往復することができました。
- 熊野白浜リゾート空港の活用について県当局と意見交換を行いました。元飛行機の操縦士の方の意見も聴かせてもらいながら活用策を話し合いました。今回の意見が少しでも役立つなら幸いです。
- 「にきん会」に参加してメンバーの皆さんとの交流を楽しみました。メンバーから秋に予定しているイベント計画を聴かせてもらいました。