活動報告・レポート
2024年9月7日(土)
ナームの集い
ナームの集い
ナームの集いに出席、今回は法然寺の松尾学龍師から「仏教の宝」の卓話を聴かせてもらいました。
1.仏教の教えの三宝とは「仏、法、僧」だそうです。
- 仏とは精進して穏やかな心で人と接することができる人のことで、特定の人物を指したものではありません。誰でも人と穏やかに接することができる人が仏と呼ばれる人だそうです。インドにはブッダと呼ばれる人はたくさんいると聴いたことがありますが、仏の意味を知り「そうだったのか」と思いました。
- 法とは真理のことです。真理とは誰が見ても「そうだ」と納得するものであり、教えられなくても人として備わっている心のことです。真理の分かりやすい事例として示してくれたことがあります。
オタマジャクシがカエルになり田んぼから道路に飛び出して来ることがあります。散歩をしている時、カエルが上げた靴の下に跳んできました。その時「踏んでしまえ」と思う人は殆どないと思います。それは生き物の命は大切にすべきだと思っているからです。だから故意に踏んで殺してしまう人はいないと思います。誰にでも備わっている心、それが真理なのです。
それ対して理屈という言葉があります。真理は全体を見て思うこと、つまり普遍的なものなのに対して、理屈は一方からだけ物事を見て自分の考えに合致していると思い込むことです。自分は納得していますが、他の人は納得できない考え方を言います。世の中の争いは理屈と理屈の行き違いから生じるものばかりです。理屈で物事を考え、人に押し付けてはいけません。理屈は争いの元になります。 - 僧とは真理を人に運ぶ役割を果たす人のことです。どんなに良い教えであっても、人に伝える人が存在しなければ埋もれてしまいます。人類の大切な宝を知恵という箱に入れて多くの人に運ぶ人を僧と言うのです。お坊さんは仏教の教えを、時代を超えて伝達しているので僧の役割を果たしている人なのです。
2.感謝の気持ち
日常生活も仕事もどれもこれも一人でできないことばかりです。一つひとつのことは全て多くの人が支えてくれた結果、与えられているものなので自分の周囲で起きる一つひとつに感謝すべきです。食事ができること。仕事ができること。人と話ができること。移動すること。教育を受けられること。ボランティアができること。そして卓話を聴くことができること。など、周囲で起きる全てのことは人から与えられているものです。
本来は有難いことに対して、その一つひとつに感謝をすべきなのです。でも一つ一つの出来事に感謝をすることは簡単なことではないので、全てをひっくるめてお念仏を唱えるのです。「南無阿弥陀仏」は全ての出来事は多くの人に支えられて可能になっていることに感謝する気持ちを一言で伝える言葉です。
お米を作ってくれた人にありがとう。服を作ってくれた人にありがとう。歯磨きを作ってくれた人にありがとう。これら必要な商品を届けてくれた人にありがとう、という代わりに「南無阿弥陀仏」と心を込めて唱えるのです。多くの感謝の気持ちを一言で伝えられるのがお念仏です。そう思うと、感謝の気持ちをもって一日の終わりにお念仏を唱えたくなります。全てのことに感謝して「南無阿弥陀仏」です。この「ナームの会」の「ナーム」は「南無阿弥陀仏」の「なむ」のことです。意味的には「南無」とは「囚われを捨て身も心も全てお任せする」ことだそうです。
その他
- 先週、右目の手術をしたばかりの方のお見舞いに行きました。「こんなに痛いのは初めてでした。でも治ったのでこれからがスタートです」と強い意志で、今後のことを語ってくれました。
- 月並祭で護摩供養の場に立ち会えました。祈りの声と炎と煙を感じたこと、気合の入った「えいっ」の言葉などから祈りの炎の力を感じることができました。祈っていた一人の方は「炎の熱さも私たちにとっての修業です」と話してくれました。その一端に触れられたことに感謝しています。
- 現在リハビリ中の方の回復を始めとする周囲の方々の心願達成を祈願しました。祈りの炎と共に天に通じたと思っています。
- 教育者を訪ねて「教育とまちづくり」「教育が人を呼び込む」ことなどの話を交わしました。但し教育とは脆いもので、トップの考え方や方針、予算配分によって強くもあり、弱くもなります。教育に力を入れることは地域を強くしますが、効果が発揮されるのは子ども達が大人になる将来なので、重点施策になることや予算措置が疎かになることもあります。為政者の考え方によって左右されるものなので、誰がトップになるのかは地域にとってはとても重要です。
- 「ナームの会」終了後、参加者の皆さんと懇談しました。祈りや健康について話し合いました。
- 納涼歌謡ショーに参加しました。午後5時30分から8時までの2時間30分の歌と演奏を楽しみました。出演者の皆さんの歌と演奏に力をいただきました。