活動報告・レポート
2024年8月31日(土)
台風第10号への備え

台風第10号が和歌山県に到来する予報から、出席を予定していたイベントは全て中止、到来に備えて待機していました。和歌山県にとって幸いなことに大雨も強風による被害も少なく、警戒していただけにほっとしています。

和歌山市内の自動車会社の事務所では「台風が来ると警戒していたのですが、被害がなくてほっとしています。出勤日だったので心配でしたが何事もなくお客さんを待つことができています」と安どの表情でした。また飲食店では「大型の台風が来るのでお客さんが少なくなると予想していたので仕入れを減らしていました。メニューにある在庫も少なくしていたので、商品がなくて申し訳なく思っています」と対応してくれました。

また市内を走ると大型の台風第10号に備えて休業しているお店が多くあり、事前の備えをしていることが分かりました。これも危機管理の現れなので、市内の防災意識が高まっていることを感じました。

また台風に伴う大雨や強風などによる被害が少なく和歌山市に限っていうと有難いことだと感謝しています。

事前には何事にも前向きな友人と今回の台風到来前に「全てのことに感謝できると幸せになれるよね」と話していました。その中で「台風が到来することにも意味があるかもしれませんね。私たちの防災意識が高まることや危機管理意識が醸成されること。事前対策を行う習慣が身についていることなど意識と行動の変化はその結果だと思います。そして私達が小学生の頃、時々、光化学スモッグ警報が発令された時代でした。警報が発令されると小学校や家から出ないように指導されましたし、見上げると黒に近いグレーに曇っているような空がありました。秋に訪れる台風はそのスモッグを吹き飛ばしてくれたようで、台風一過の後の空は青空が広がりました」。

そんな話をしながら「台風にも意味があると思いますね」とお互いに納得して、今週の台風到来に備えていました。

台風前には市内のスーパーやドラッグストアの棚から飲料水やお米が消えてしまいました。またガソリンスタンドも混雑している光景を見かけました。これらの行動も災害への備えと危機管理意識の表れだと思いました。もちろん慌てることなく日常から備蓄することが大事なことですが、直前のこれらの危機に備えるための行動も良いことだと思います。

また和歌山県気象台などからの台風情報も事前の備えに有効でした。正しい情報を発信してくれたので周囲の方々と共有できることができ、大型台風に備えて必要なものを備蓄して外出を控えることなどの行動につながりました。この場合、SNSが有効な手段となります。「情報を如何にしてより多くの人に届けられるか」が課題であると、今週の東京大学災害対策トレーニングセンターの視察で学んだことですが、今回の台風到来の情報伝達では機能していたと思います。

報道や新聞そしてSNSでの台風情報は、ずっと以前と比較して飛躍的に良くなっています。情報の速さもそうですし、情報発信の頻度も増えています。加えてインターネットやSNSでの情報はリアルタイムなので私たちの事前の備えのための行動に直結しました。

この意識の高さと防災のための行動は、将来予想されている南海トラフ地震などへの備えとして有効だと思います。日常の防災への備えと共に、今回のような台風への備えは災害の怖さと備えの大切さを実感させてくれるものです。

ただ待つだけではなくて備えながら待つことが危機管理となります。これを機会として防災意識を高めておきたいと思います。