光春さんが訪ねてくれて「東日本大震災の復興支援チャリティイベントを計画しています」と話してくれました。来年、県内で開催予定ですが、今から企画と準備を進めているところだそうです。現在、チャリティというと能登半島地震の被災地支援だと思いますが、光春さんは東日本大震災の支援が目的で実施予定です。このチャリティは同震災が発生して以降、12年間、京都府内で継続して実施してきたもので、今回、光春さんの呼びかけによって和歌山県内で開催することになったのです。
巨大災害の記憶でさえ時と共に風化していきます。東日本大震災から13年が経過しているので、当時のことを怖さと共に記憶にある人は少なくなっているのではないでしょうか。僕もその一人だったのですが、今月、福島県の大熊町と双葉町などを視察したことから、「まだまだ福島県の復興は途中段階で、この先何十年もかかる」と思いました。道路沿いの店舗や大型店、家屋はそのままの状態で人がいないので、映画のセットの世界のようでした。人が住んでいないまちの空気は現地に行かないと感じられないもので、その空気を感じると「復興はまだまだ先のことであり、震災の津波災害の記憶は忘れてはいけない」と思います。時々、思い返すための行動をしなければ記憶は風化しますし、それと共に怖さは失われて災害への備えや避難行動意識に影響が出てきます。現地に行くこと、説明を聴くこと、記録集や動画を見ることなどによって忘れない工夫が必要です。マスコミは3.11が近づいてくると報道してくれますが、それも記憶を蘇らせるために必要なことです。それ以外に自分で情報を得る行動も必要だと思います。能動的に得たものは受け身で得たものよりも定着するからです。
光春さんの企画を聴かせてもらうと、県内の皆さんにこのチャリティイベントへ参加してもらうことで「和歌山県は3.11を忘れない」ことを思い返すことにつながり、チャリティを始めとする行動につながると思います。
人は自分が体験したこと以外の記憶は時と共にやがて薄らいでいきます。繰り返さなければ記憶として定着しないのです。もちろん忘れても良い記憶もありますから、全てではありませんが、災害の記憶とそれに伴う避難行動などは自分の命を護るためにも忘れないで欲しいと思います。
巨大災害が発生した時、直ちに公助に期待すべきではありません。最初は自助であり共助が大原則です。自分の命は自分で護る行動をしなければ、即座に行政は助けてくれません。むしろ行政は直ちに被災者を助けられないというべきです。
そんな記憶を呼び覚ますためのこのチャリティイベントの趣旨を聴いて、県内開催を応援しています。和歌山県の皆さんの賛同を得られ、たくさんの参加者が集まってくれることを願っています。
- 和歌山市中学校PTA連合会からの要望を聴かせてもらいました。これは毎年夏休みの時期に開催しているもので「和歌山県立高等学校入学者選抜実施に関する要望」です。保護者の意見を元に入学試験制度が要望に沿っていくよう県議会として支援していきます。
- 台風前で業務が輻輳している中、道路管理個所の担当の方が現場の状況調査に行ってくれました。台風対応で大変な中、即座に対応してくれたことを心から感謝しています。
- 農地転用について「農地法関係事務処理手引き」に基づいた解釈について相談を行いました。後継者がいない農地の問題や地元産品の販売に資する問題でもあり対応を検討しています。
- 太陽光発電の設置や保全に関する問い合わせに対応しています。既に家屋の屋根などで設置可能個所への設置は進んでいることから、どこまで可能性があるのか検討する必要がありますが、地球環境問題への対応の観点から協議を行っています。
- 台風第10号の到来に備えてチャリティ茶会は延期することに決定しました。関係者に周知しました。
- 少年スポーツのあり方について協議を行っていること。特に少年野球に関する協議について依頼しています。
- 第36回「龍馬World in和歌山」大会に関する協議を行いました。ほぼ収支が確定できてきたのでまとめています。