和歌山市内で食材と健康との関係を研究している「健康研究所」ですが、結論はバランスだという話を聴かせてもらいました。良い食材を使っても、たくさん野菜を摂っても、たんぱく質を摂るためにお肉を食べても偏っていれば体に良くないということです。
バランスよく食事をすることが健康のために必要なことで、食材は健康を支援することになります。良い食材を使い、手間暇をかけて調理することで栄養を体に摂り入れることができます。時間かけることが必要だということです。
仕事でもスポーツでも芸術でも、そして料理など、どんなことでも時間をかけることで価値が生まれます。尤も、その主体となる人が既に一流レベルであることが条件ですが、時間をかけたものに値段が付くのです。
料理の場合も良い食材を選び、下ごしらえに時間をかけることでおいしくて健康に良い料理になります。時間をかけた分だけ価値があるので価格に反映できるのです。逆に言うなら、価格を高めようとすれば時間をかけることです。但し、価格を高く設定すればお客さんは料理の価値を見抜くので、リピーターになってもらうには本物を提供する必要があります。「体は食材でできている」ことを伝えてくれるのがこの健康研究所で、お客さんにその価値を伝えるまでに5年の研究開発の時間を要しています。
そこには「和歌山県の食材は良いものが多い」という背景があり、その食材を活用して食を提供できていることも記しておきます。生産者と調理する人がその価値を共有することで「食と健康」を訴えることができるのです。
「食と健康」を聴かせてもらって和歌山県の食材の品質の良さが分かりました。食材の品質が良いことで健康な料理が完成するのです。
「野菜も果物も魚も地元食材の品質は高いので、生産者と協力して一年中安定して提供できるようにしています」と話してくれたように、一年中、安定して供給できることと保存できる技術が凄いと思います。この話を聴いて「和歌山県の農業は凄い」と思いました。
そして日本だけだと思いますが、野菜や果物の形が規格内でなければ販売ルートに乗らない問題があります。形や大きさが規格内でなければ市場で流通しないのです。スーパーで同じような大きさで形の良い野菜や果物が並んでいますが、こんな光景は日本だけではないでしょうか。
では規格外の産品はというと処分されるか、食品会社などに安価で出すことになります。食べられるのに処分されるのはもったいないことで、SDGsに逆行することになります。そんなに地元食材を活用するシステムを確立していることで「安価で体に良い料理を提供できる」のです。そこには食材を生かすレシピの考案と生産者との協力関係が必要なことは言うまでもありません。
簡単にまとめます。長年の食材研究とレシピの開発、そして生産者との協力関係を構築したことから「食と健康」を謳った料理を提供することが可能になりました。そして体に良い料理はバランスが大切なので、メニューもバランスを最大限に考慮しています。そして体と健康に最も大切な食のバランスを考えています。全てのことにバランスが大事ですが、食でもバランスが大事なのです。
全体の食の構成や、一つひとつの食材の説明を聴かせてもらうことで学びになりました。
県議会改新クラブの夏の視察に関する資料を作成しました。今回は明治から現代に至る外交、巨大地震などの防災対策、宇宙への挑戦、そしてeスポーツとAI医療についての研修を予定しています。視察を受け入れてくれてくれる皆さんに感謝しています。