先週、日曜日に結婚式と披露宴を終えたばかりの古市さんご夫妻が和歌山市を訪ねてくれました。訪問の目的は結婚式のお礼と友人の誕生日のお祝いのためです。挙式から一週間でお忙しい中にも関わらず、お盆明けのまだ休みの最中、ご丁寧に来てくれたことに感謝するばかりです。
社長は「お世話になっている友人の皆さんと会うことは楽しみですし、友人の誕生日だと聞いたので何が何でもと思ってきました」と挨拶をしてくれました。社長は「誰と付き合うか、誰と仕事をするのか。とても大事です。友人たちとの時間は大事ですし、楽しい時間を持てることは幸せなことです。来年3月で常務に社長を譲って会長に就任するので、その後の生活を楽しみにしています」の言葉を伝えてくれました。
全くその通りで、挙式を終えたばかりの社長が和歌山市まで来てくれる時間を大事にしたいと思いますし、まして紹介してくれた友人の誕生日ですから、この時間を大事に使いたいと思いました。
結婚式の前に紀伊半島を訪れてくれ、滞在先の那智勝浦から奈良県を通って大阪市内に戻ったようです。熊野三山と玉置神社を訪ねた話を聞きました。「趣味は神社巡りなんです」ということでしたが、玉置神社に行く予定はなかったのですが、道に建てられていた木の小さな案内表示を見て車内で「玉置神社に行こう」となり、同神社に向かったのです。途中、雨と霧で覆われて、しかも道路に木が倒壊していたり落石があったりと行く手を阻むような環境でしたが「どうしても行く」という気持ちで運転したことから辿り着くことができたのです。そこには黒龍と白龍が住まわれていたとのことです。
紀伊半島は結界の中にあると言われますが、その中心が玉置神社になっています。東に直線を引くと伊勢神宮、西に直線を引くと出雲大社、北に向かうと平城京と平安京のあった場所、南には熊野本宮大社が位置していますから、まさにわが国の中心地で大事な場所です。この地を護るために神宮や都が整備されたかのような歴史がありますから、結界で護られているのが紀伊半島だと思います。ここが日本国のへそとも、日本の中心とも言われているのは理由があるのです。
紀伊半島は国土軸からズレていることから現代は遅れた地域とされていますが、歴史を鳥瞰すると神道の中心地であり自然信仰の聖地なので、開発は避け優れた自然を護るべき地域なのです。開発が遅れているではなくて、神々しい何者かが開発を阻止してきたようにも感じます。日本の聖地であり熊野信仰が誕生し、黄泉がえりの地でもある紀伊半島は神々しい地域として存在し続けると思います。紀南地域はそれだけ価値がありますから、国土軸と同じような開発はそぐわないようにも感じました。
力を感じる神社を尋ねたところ、奈良県宇陀市の「龍穴神社」、奈良県桜井市の「大神神社」、岡山県津山市の「サムハラ神社」だそうです。これらの神社には力が宿っていてエネルギーをいただけるということで「是非、訪れてください」ということです。
僕からは「かつて玉置神社には仙人さんがいて紀伊半島を護ってくれていました。僕が仙人さんから聞いた話ですが『私の役割はこの地、日本で大事な役割を持っている紀伊半島を災害から護ることです。台風や地震から紀伊半島を護るために毎日ご祈祷をしています。私がいる限り安全を護ります』と伝えてくれました。仙人さんが玉置神社から南の方角を向いて祈祷している姿を覚えていますが、心の中で『紀伊半島は護られている』と感じました」と、玉置神社に潜んでいる大きな力を伝えました。
紀伊半島には熊野三山や玉置神社が存在していることが、この半島の価値につながっています。わが国の歴史と共にあるこれらの神社は、私たちが作ることはできません。わが国の2684年の歴史と共に存在してきた価値を作ることはできないのです。これが紀伊半島の魅力であり価値であり、これからも護られ存続していく理由でもあります。
お祝いの場で神社の話に花が咲きました。こんな素敵で良い時間を共有できたことに感謝しています。
人材育成に関する会議を行いました。
ここで話し合ったことは「自分ができないことを人の責任や環境の責任にする人がいますが、そんな考えではいつまで経っても同じ出来事に見舞われるだけです。すべては自己責任であることを受け入れ、そこからどう変化していくのかは自分次第」ということです。大谷翔平選手が「世界一の野球選手になる」目標は有名ですが、これは他の選手をライバル視することや数字に囚われないで、自分を高めることだけに集中することだそうです。ライバルを蹴落とすことはできないし、数字をコントロールできることもありません。自分ができることは自分を高めることだけです。
なるほどと思う話が展開していきました。