お盆、お墓参りに行ってきました。暑い夏、お花などの水が枯れていたのでたっぷりと注ぎ、汚れを磨いて落としました。お墓には直接は知らない先祖も眠っていますが、「いったい何代前から私たちを見守ってくれているのだろう」と思いながらお参りしました。きっと会ったことのない先祖も、ずっと見守って活動を応援してくれていると思います。お盆の季節に先祖と会うことができる。日本という国は私たちに何と素晴らしい習慣を授けてくれているのでしょう。
毎年繰り返されるお盆の光景をこの先も続くよう、伝統を守らなければならないと思います。最近はお盆でもお参りに来ない人も多いと聞いています。新しい価値を持つことは間違いだと思いませんが、日本人として先祖を大切に思う気持ちは表すべきだと思います。
氣のせいかもしれませんが、お墓が殺風景なのは花が少ないからだと思います。花がないお墓と枯れ果てて茶色のお墓が目立っていたので、住職さんに尋ねるとお盆の時期にお墓参りしない人が増えているようです。
残暑厳しいこの時期をお盆と定めて、先祖の魂が帰ってくるから仕事を休んで、お墓参りをする習慣を創り出した先人の信仰心と知恵の凄さを感じます。伝統の力が日本人の信仰心となり世界でもまれな文化を創造する力になっているようにも思います。恐らく現代に至るまでの日本の技術や、私たちの日常と非常時の行動にも影響を与えているのではないでしょうか。
ご先祖様に護られていることや、背中を押して応援してもらっていること、困ったときには助けてもらっていることなど、日本人の意識の中に刷り込まれていると思います。果たして本当に先祖の魂が帰ってくるのかどうかは分かりませんが、日本人の心の中での信仰となっていますから、到底否定はできません。誰もそう思わなくなったら否定できることになりますが、日本人の有する精神性からすると信仰され続けることだと思います。
お彼岸にはお寺に参拝して、新年には神社にも参拝して、お墓参りをして、クリスマスやハロウィンをお祝いする文化がある日本です。神仏混淆や異文化を取り込む奥深さがあるのが日本人であり、違う文化でさえ受け入れることのできる日本人の奥深さと寛容さは世界でも稀だと思います。
お盆にお墓参りをする日本の文化を大切にして、次の世代に責任をもって継承したいと思います。
第36回「龍馬World in和歌山」大会の反省会を行いました。会場は実行委員会のメンバーお店であるデサフィナードです。オーナーから「大会も終わって決算を残すだけなので、メンバーの慰労会を行いたい。参加できるメンバーが集まって意見交換しましょう」という趣旨の反省会となりました。
参加した皆さんから意見と感想を聴かせてもらいましたが、僕の意見は次の通りです。
「和歌山大会では坂本龍馬個人を褒め称えることはしなかったところに特長があります。きっと龍馬の意志は『日本を列強と対等な国にする』ことを目指して行動していたに違いありません。『龍馬は凄かった』と個人を称えるだけなら薩長同盟や大政奉還、海援隊の設立などの話で終えてしまいますが、龍馬の意志が明治政府にも引き継がれていること、そして陸奥宗光外務大臣によって不平等条約改正を成し遂げたことで龍馬の意志は完遂できたことを発信できたことは『龍馬World』で初めてのことだったと思います。
しかも海上自衛隊の『あきづき』の和歌山港への派遣と陸上自衛隊のコンサートを開催したことは、龍馬が目指した自分たちで『国を護る』意志が現代に引き継がれていることを示すものでした。龍馬が生きた時代から明治維新と明治新政府の目指したこと、不平等条約改正、そして現代社会に至るまでの龍馬の意志が脈々と受け継がれている歴史の流れを鳥瞰できた大会だったと思います」と述べました。
龍馬個人だけではなく海援隊をはじめ時代を超えて龍馬の意志を受け継いだ人物の活躍にも焦点を当てた大会は初めてだったと思いますから、和歌山大会としての大会史に残るような価値はつけられたと思います。この大会で発信した精神が、来年以降の大会に受け継がれていくことを期待しています。