活動報告・レポート
2024年8月8日(木)
令和会
令和会

毎月開催している勉強会である令和会に出席しました。冒頭、県政報告を行い、続いて市政報告を聞かせてもらいました。

県政報告の主な項目は次の通りです。

  1. 既に国に対して令和7年度政府要望を行うなど県土発展に向けた次年度の取り組みがスタートしています。
  2. 関西で洋上風力発電の適地性があるのは和歌山県だけです。地球温暖化対策としての再生可能エネルギーの導入や県内電力重要を賄えるだけの発電量の確保などの観点から、洋上風力発電の導入が必要と考えています。かつては電力移出県だった和歌山県ですが、現在は県外から電力供給を受けています。海南発電所と御坊発電所で合わせて390万kWの供給量があり、県内需要は賄えていたのですが、海南発電所は廃止、御坊発電所は石油火力のため稼働を控えている状況です。現在、合計して約3万kWの水力発電設備があるだけなので、巨大災害発生時などの供給力に不安があります。
    そこで県内の海域で洋上風力発電を建設することは温暖化対策と日常および災害発生時の電力供給の確保、経済効果と地元雇用などの観点から進めるべき施策と考えています。
  3. 関西では原子力発電設備7機が稼働できるので電力不足の心配はありません。特に夏場はここに太陽光発電が上乗せされるので、今夏は安定供給で見通せると考えています。関西では地球環境問題に対応する電源が確保できていることは強みです。

出席者の皆さんからの質問は次の通りです。

・電力不足に対応するために石油火力発電は建設できないのですか。

→先進国では化石燃料を使った発電所の新規建設はできない決まりになっています。

・では石炭火力もダメなのですか。

→石炭火力も建設できません。国産エネルギーである石炭も発電用燃料として使えないのです。

・トランプさんが大統領になればシェールオイルを取り出すだろうから地球温暖化が進むと思います。

→EV車の導入も遅れることになるので地球温暖化対策の速度が減速されると思います。ただそれが直ちに温暖化対策は不要だから火力発電所を建設しても良いとはなりませんし、世界の温暖化対策の速度が緩むことはないと思います。日本で化石燃料を使った発電が進むこともありません。基本は太陽光と洋上風力などの大型の再生可能エネルギー導入、そして既存の原子力発電の活用を図ることが必要です。

・メタンハイドレートの調査はしているのですか。

→和歌山県の予算で新宮沖の海底でメタンハイドレートの調査は継続して行っています。
但し採掘すればメタンガスを大気中に放出することになるので、地球温暖化対策を進めている間は国からの調査費の予算化や実用化は困難だと思います。
しかし将来のエネルギー問題への対応として和歌山県のメタンハイドレートは資源として有効なので調査は継続すべきだと考えています。

続いて市政報告で説明してくれた市の取り組みは次の通りです。

  1. 水道料金の値上げについて。来春に値上げすることの市民説明会を行っています。市議会にも水道料金の値上げが提案される予定です。
  2. 和歌山城のお堀の水を抜くことを、テレビ番組で取り上げられることなりました。
  3. 学生さんに市議会に来てもらって学生の議会を行いました。将来の主権者教育につながることを期待しています。
その他
  • 小学生のスポーツに係る地域事情と大会のあり方などについて話し合いました。子どもの数が減少していることを鑑みて、あり方を考え直す必要があると思います。
  • 一緒に児童養護施設を支援してくれている皆さんと意見交換を行いました。子ども達からの感謝の言葉が活動の源になっています。
  • 地方都市における「墓じまい」について話を伺ったこと。子どもが都会に出て行ってしまうことによる管理者不在が問題になっています。
  • 社会奉仕に関する意見交換を行いました。奉仕する人が減少している問題は、地域経済が良くないことややりがいや社会参画意欲の低下などが原因だと思います。どう盛り上げていくと良いのか検討課題です。
  • 元県議会の同僚である玉木ひさと氏の決起集会に出席しました。