長年イベントを企画している団体の方と話を交わしたところ、「理事会の運営は大変ですよ」との話がありました。この団体はもう20年以上、理事体制を敷いているので、一枚岩で運営していると思っていました。
ところが「理事会の席で代表と異なる意見を言うと『私に問題があるというのですか』だとか『これまでの運営方法が違っていたというのですか』など時代に即した意見を述べると否定されてしまうのです。
議論とは自分と異なる意見を聴いてよい意見は取り入れていくことで組織を発展、反映させるために行うものです。理事会は意見を言いあう場なので異なる意見が出ても、前向きな提言であれば許容すべきだと思います。ところがそんな雰囲気がないので、やがて理事は意見を言わなくなり、熱心な理事は辞めていきました。
これではいけないと思い、理事の一人が代表に対して『後進に道を譲ってはいかがですか』と話をつけたのです。代表は『そうですね』と同意して、顧問で残ることになりました。
次の理事会で代表は『これから私は裏方に回り、理事会を支えたいと思います。もちろん私で役に立つことがあれば言ってください』と挨拶をしたのです。これで理事会は正常化すると理事は思ったのですが、その次の理事会にも元代表が出席して、何事もなかったかのように発言を繰り返し、他の理事の意見を否定したのです。
本人は代表を退いた後も、理事の方々から『理事会に来てくださいね』と声をかけられていたので、それを真に受けて出席したのです。声をかけてくれたので出席することは間違いではありませんが、組織としては健全な発展につながるものではないのです。
新理事体制では経費削減や情報発信のやり方などを時代に即して変えているのですが、そのことに関しても『やり方を変えるということは、私のやったことが間違いだと言うのですか』と発言しているようです。やり方を変えるのは過去を否定するものではなく、時代に応じて変化させることが発展の道なのですが、やはり理解してくれないようです」という話です。
多くの組織や団体で見られる光景です。権限を有する代表を長く続けることは悪いことではありませんが、周囲の意見を聴く姿勢が薄れていくようなら交代もありだと思います。
幸い外部の方で、元代表に意見を言える人がいるので、人を否定する、人を悪く言う言動をけん制してもらえるようですが、理事の皆さんは元代表のこれまでの功績を認めているので邪険にしたくないとの思いがあります。組織内部の雰囲気は外部からでは分からないものがあるので必要以上に意見は言えませんが、現在の執行部のやり方を見守っていただき、問題が発生しそうな時や、経験則から「危なっかしい」と思う時にアドバイスをもらえること、頼らせてもらえることが執行部の望んでいることだと思います。
それでも問題なく表向きには組織は回っているので、問題解決が遅れていくのです。退任を求めることは難しいことですが、人の意見を否定することが多くなった時や、人の悪口を言ってそれが聞いた人に不快な思いをさせるようになっている時は、対処すべきだと思います。問題に対応している様を聴かせてもらったことに感謝しています。どこまで役立てたか分かりませんが、引き続き支援していきます。
- お世話になっている飲食店を訪ねて懇談の時間をいただきました。営業時間前だったので、お客さんが来店される前の時間に懇談しました。「片桐さん、県議会中継を見ていますよ。姿勢が良くてしっかり聴いているので頼もしく思っています」と話してくれました。このような嬉しい言葉に力を与えてもらっています。仕事は暑さでたいへんですが「健康に氣をつけてください」と伝えました。
- 児童養護施設を訪ねて夏休みの企画の説明を行いました。以前から連絡と案内をしているのですが、近づいてきたので最終の説明をしてきました。子ども達の喜ぶ姿に接して、嬉しく思います。