活動報告・レポート
2024年7月25日(木)
教育に関するオンライン会議
教育に関するオンライン会議

ZOOM会議で選択理論の話を聴かせてもらいました。現代の大人や指導者、教師は「生徒の強さを刺激して、強くさせる」方法ではなく「どこを目指したいのかを尋ねて、自分で決めさせる」方法が主流になっているようです。

代表的な人が大谷翔平選手で、花巻東高校時代から毎日、目標を達成するために手帳に日々の目標を書いていたそうです。同校では今でも毎朝、授業の前の10分間、全ての生徒は手帳に「今日の目標」を書いています。それを毎日やっていることが強みであり、3年間継続することで能力が高められていると聴きました。花巻東高校は公式野球部だけではなく他の部活動も強くなっていますし、生徒の学力も伸びているようです。

目標を手帳に書くことは、何も甲子園やプロ野球を目指すことだけが目的ではありません。目指すべき目標を明確にすることで、より良い人生を過ごせるように仕向けているのだそうです。

同校の生徒手帳は「立志 夢実現プランナー」というオリジナルなものだそうですが、その生徒手帳に目標を書き込むことの効果は次のようなものがあると伝えてくれました。

「高校生活だけではなく、将来のビジョン、つまりは人生を見据えた長期的な視点で3年間の高校生活を設計して目標を立て、日々の具体的な行動管理によって目標達成に導いていく内容になっています。単なる目標設定とその管理ツールではなく、それぞれに大切にしたい価値観や目指す理想像などを整理しながら、それぞれの目標達成に向けて突き進む」ことにつながっているようです。

影響は生徒と保護者に及ぶので学校と家庭全体が良くなっているそうです。このメソッドは花巻東高校で有名になりましたが、和歌山県での実績はまだないように思います。約1時間のZOOM会議で感じたことは、高校生や大学生が人生を考える契機になるものであり、大人にとっても氣づきの機会になるということです。

また独立リーグの某チーム監督がこの研修を受けたことから、選手に対しては「目標を持つことと達成するために日々の取り組みが大事なこと」を伝えていると聴きました。このチームからプロ野球選手を多く輩出しているのは、監督がこの理論を伝え選手が日々、目標を書き込むことの実践をしていることも要因かも知れません。

今日の会議は約1時間で初歩段階に留まりましたが、若い人達に伝えるためにさらに詳しく聞いてみたいと考えています。

台湾とのオンライン会議

昨日に引き続き台湾とのオンライン会議を行いました。台東県と花蓮県は農産物が有名で、中でもパイナップルとシャカトウは東部を代表する果物です。両県に飛行場があることから交流の可能性を話し合っていますが、交流した成果として農産物の輸出入、スポーツ、特に野球の試合での交流と文化芸術での交流などが期待できる取り組みです。

先方からは「和歌山県の良いところを教えてください。三泊四日ぐらいかけて和歌山県に滞在して観光するコースを提供してくれたらツアーも考えられます。東部の多くの人達にとって外国旅行は不安なのでツアーが主流となっています。もちろん若い人達はバックパッカーの一人旅で出掛けますが、日本の場合でもツアーの方が安心して参加できます。特に和歌山県は知られていないので、最初はツアー客を招くことが良いと思います」と話してくれました。

意外なことは「台湾の人は温泉を好む」と思っていましたが「台湾人はシャワーだけです。もちろん温泉が大好きな人がいますが、温泉を好む人は少数派ですよ」ということでした。

現地の人に聴かなければ分からなかったことです。

スポーツと教育、そして観光を中心に据えて交流機会を探っています。今回、学校同士の交流を目指すのは、交流は「根っこをつなげなければ長く続けられない」からです。若い人同士をつなぐことで将来に亘って友好関係が築かれます。大人の役割は、これまでの経験と人脈、力を使って母国の若い人達に外国との交流機会を創り出すことです。台湾も同じ考え方を有しているので、若い世代の交流につながる教育での交流、そして農産物と観光交流による経済効果も生み出したいと考えています。

その他
  • 今年10月の手紙展の企画の打ち合わせを含めた会議を行いました。手紙を書き溜めていた方の笑顔が印象的でした。
  • 今月の木曜会に参加し、皆さんと交流機会を楽しみました。