活動報告・レポート
2024年7月24日(水)
台湾とのオンライン会議
台湾とのオンライン会議

台湾とのオンライン会議を行いました。元々、台湾茶を介した交流を行っていましたが、今年発生した花蓮県での地震への支援などのご縁から和歌山県との絆を強めています。先月に引き続いてオンライン会議を行いました。

本日の議題は次の通りです。

  1. 熊野白浜リゾート空港の国際線化が図れているので、花蓮県の空港と定期便またはチャーター便の就航について
  2. 花蓮県と和歌山県は農産物が特産品なので、両地域での物産展や両県のスーパーマーケットで果実の販売について
  3. 両県の観光交流について
  4. ビジネス需要の開拓について
  5. 教育交流について
  6. 体育交流について

以上6項目をテーマとして議論を交わしました。議論した主な内容は次の通りです。

1.花蓮県の空港は、香港、韓国、ベトナムおよびタイとの間でチャーター便の実績があります。チャーター便を就航させるための条件は航空運賃です。航空運賃を安価にすることが絶対条件で、航空運賃が高ければ花蓮県から台北に移動して台北から日本に行く選択をします。現在、台北と関西空港の往復航空運賃は約8,600元で、片道の航空運賃だと4,000元です。和歌山県と花蓮県でチャーター便を就航させるためには、この価格よりも安価に設定する必要があります。
2.熊野白浜リゾート空港と花蓮県の航空運賃が高ければ、和歌山県に入らないで関西空港に行くことになりますから、価格設定が観光の鍵となります。花蓮県の空港と韓国のインチョン空港を結ぶ航路が成功しているのは航空運賃が安いことに加え、台湾から150人が韓国に行くと、韓国から台湾にも同じ人数である150人が来てくれることです。同じ人数の観光客が行き来することがチャーター便を継続するために必要なことです。
3.当面、定着するまでは航空運賃の補助制度が必要です。和歌山県が花蓮県と和歌山県とのチャーター便に補助金を支出して航空運賃を安くする必要があります。そのためには和歌山県がやる氣を見せることと補助制度を設けることが必要です。
4.人口規模ですが花蓮県は約31万人、台東県は約21万人なので、この地域で約52万人が住んでいます。飛行機を利用する人数は52万人が最大です。
和歌山県の人口は約88万人ですから、両県の利用見込み数は航空需要としてはそれほど大きくありません。しかし観光とビジネスをうまく組み合わせることができるなら、安定的に利用者を得ることも可能な数字になります。農産物の輸出と販売、花蓮県と台東県、白浜町と周辺地域に滞在できるだけの観光周遊ルートが創れたら可能性はあります。
5.花蓮県と台東県の希望として、特産品であるパイナップルを和歌山県のスーパーマーケットで販売して欲しいことがあります。果物栽培が盛んなので和歌山県で台湾の農産物を取り扱って欲しいと思います。逆に和歌山県産の果物を花蓮県と台東県で取り扱うことも考えられます。両県の農産物の輸出入を検討すべき項目です。
6.残念なことですが、台湾では和歌山県のことは知られていません。台湾からの観光客が熊野白浜リゾート空港に到着したとして、和歌山県に滞在してくれるしくみを作る必要があります。つまり白浜町と周辺の地域にだけ滞在、誘客するための観光ルートを作り、白浜町から外に出さない観光商品が必要です。 逆に和歌山県の人は花蓮県や台東県のことを知らないと思います。台湾側も県の魅力を伝えるしくみを作る必要があります。
7.熊本空港は台湾からの需要があります。TMSCが立地したことでビジネス客が増えているからです。ここでの特長は、台北空港から熊本空港に来るお客さんと、熊本空港から台北空港に行くお客さんの人数がほぼ同じだということです。同じだけの人が行き来していることが熊本空港と台北空港との間での就航を可能にしています。熊野白浜リゾート空港と花蓮県の空港との間でも、人数が行き来できる需要を創り出す必要があります。
8.体育交流についてですか、台湾は野球が盛んで国民は大好きなスポーツです。和歌山県の野球チームもプロ野球チームのように春にキャンプを行っていると思いますが、台湾でキャップができないものか検討が必要です。韓国の野球チームは台湾でキャンプをした実績がありますから、和歌山県もキャンプ地として活用できるはずです。
9.教育交流に関しては、和歌山県の中学校や高校の修学旅行で花蓮県と台東県に訪問してくれることを要望します。学生が両国の文化を知る機会となりますし、友好関係を築くためにも教育交流は実施すべき項目です。和歌山県立向陽高校の修学旅行は台湾を訪ねていると思います。
今夏、第三回目のオンライン会議も実施する予定です。
その他
  • 海草振興局と和田川改修に伴う案件について相談を行いました。当該地域の大雨被害への対応のため河川改修は必要の施策で取り組んでいますが、それに伴う問い合わせもあるので対応しています。
  • 県道から事業所への進入路の側溝改修についての要望を行いました。数年前からの懸案であり対応を急いでいます。
  • 101歳の経営者を訪ねて懇談しました。夏の暑さにも負けず、元気な笑顔を見せてくれました。「近頃の和歌山県は元気がない。県政がリードしないといけませんよ」と励ましてくれました。
  • 和歌山市中学校PTA連合会からの「和歌山県高等学校入学者選抜試験に関する要望」を受け取り懇談しました。要望について現時点での説明を行いました。
  • 児童福祉施設の職員さんと、生徒達の夏休みの企画と案内の説明を行いました。夏のプレゼントになれば良いと思って呼び掛けています。