活動報告・レポート
2024年7月14日(日)
護衛艦あきづき
護衛艦あきづき
海上自衛隊 護衛艦あきづき

海上自衛隊の護衛艦「あきづき」に乗船しました。これは海の日「龍馬World in和歌山」大会を記念して海上自衛隊が協力してくれたもので、大会参加者が乗船体験をすることができました。護衛艦「あきづき」では、隊員の方々が操縦室、甲板、食堂などを順次案内と説明をしてくれました。国を護ってくれている隊員の方々の話を聞かせてもらった私達は「明治維新の頃も同じように、列強からこの国を護るために自衛する志と行動を志士達が共有して明治維新を成し遂げたのだろう。龍馬の生きた時代はそんな時代で、今だけを考えるのではなくて遠い未来の日本の形さえ見通していたのではないだろうか」と話し合いました。

昨日の講演会でも触れたように「もし坂本龍馬がいなければ日本は列強の植民地になっていたかもしれない」と思います。母国を意識すること、平和を意識すること。そのための自衛が必要なことはつながっていることであり、今も若い隊員の方々がこの国を護ってくれていると思うと感謝の気持ちになります。艦長は41歳だと聞きましたが、若い方々が今日も日本の平和を維持してくれています。

海上自衛隊 護衛艦あきづき

決して快適とは言えない狭い環境の船内で何日も勤務する、共同生活をしているのは、この国で生まれたことに感謝し、この国を愛しているからの使命感だと感じました。隊員の方々が説明をしてくれた内容や話を交わす中で感じたことです。

この護衛艦「あきづき」は外国にも行くことがあるようです。行く場所にもよりますが命を賭けて使命を果たしていることが分かり、特にソマリアの海峡には海賊もいるので危険水域だと聴きました。ヘリコプターでは飛行中に扉を開けて飛行して海賊船がいないか確かめることや、常に攻撃に備えていることも聴きました。

現地の体験から「海賊船や危険な状況でもこちらから攻撃することはできません。先に攻撃を仕掛けてきた場合に限り応戦ができるのです。これは自衛隊が攻撃されても同盟国が攻撃されても同じで専守防衛ができないのです。相手が先にどこまで攻撃を仕掛けてきた時に応戦できるのか判断は難しいのです」と話してくれたので「攻撃を受けて応戦するタイミングが遅れると致命的になるのではないですか。仕掛けてきたタイミングで対応しなければ手遅れになることも考えられます」と伝えたところ「そうなのですが、現状ではどうしようもないのです」と答えてくれました。

海上自衛隊 護衛艦あきづき

現場では国を護っている若い人たちの命がかかっていますが、専守防衛行動ができないことで命が危険にさらされることになるのです。隊員はこのことを理解して使命を果たそうとしています。平和を築いてくれている隊員の方々への感謝の気持ちが沸き起こります。

ご一緒した龍馬会の方々も「改めて、若い人たちがこの国を護ってくれていることに感謝しなければと思います。龍馬が国を護ってくれたように今も自衛隊員の中に国を想う志は受け継がれていることを嬉しく思います。私達は国防においてできることはありませんが、せめて隊員の皆さんに励ましと応援している言葉を伝えたいと思います。令和の時代に龍馬と宗光が登場してくれることを願っています」など話し合いました。

凛々しい隊員と話を交わし「この中には令和の時代の龍馬と宗光がいる」と思いました。普段国を意識する機会は多くはありませんが、昨日、龍馬と宗光の志に触れ、本日、護衛艦「あきづき」乗船と隊員の方々からの話を聞き「日本と世界」「日本が発信する平和の価値」などを思いました。

海上自衛隊 護衛艦あきづき

護衛艦内の案内と説明をしてくれた隊員の皆さんに感謝し、乗船体験に参加してくれた龍馬会の皆さんに感謝しています。歴史と志を持った和歌山県を楽しんでいただけたら幸いです。三日間の全国大会の予定は全て終了しました。和歌山県としてできることはやり遂げたと感じています。参加された皆さんに和歌山県が発信した「龍馬と宗光の未来への伝言」が聞こえたなら嬉しいことです。

余談ですが護衛艦「あきづき」のキャラクターは猫で、名称は「トラッキー」です。初代艦長が猫が好きだったことから猫をキャラクター化しているそうです。操縦席にも「トラッキー」が見守っていますし、隊員の帽子にも「トラッキー」がデザインされています。

海の日記念コンサート

陸上自衛隊第三音楽隊による「海の日記念コンサート」を鑑賞しました。サブタイトルに「第36回龍馬World in和歌山大会によせて」とあり、今回の和歌山大会を祝して開催してくれたことに感謝しています。そのため今回は陸奥宗光伯と坂本龍馬に関係する演奏をしていただきました。「海を越える握手」や大河ドラマ「龍馬伝」オープニングテーマなど、二人の英雄を想う演奏を楽しみました。

ところで「龍馬伝」のオープニングテーマは突然終わりを迎えます。それは「龍馬の最期を表現している」と解説してくれたように、途中、少しの安堵があったものの激しく生きた人生が志を果たす直前に終わりを告げた場面が伝わってきました。和歌山城ホールで龍馬と宗光に関わるコンサートを聴くことができるとは思ってもいませんでしたし、この先も実現しない企画だと思います。

昨日、または一昨日から全国大会に参加してくれている龍馬会の皆さんも、このコンサートに満足してくれたと思いますし、和歌山県の印象も良いものになったと思います。

このプログラムをもって「第36回龍馬World in和歌山」大会が終了しました。三日前の役員会と前夜祭、昨日の大会と交流会、そして本日の護衛艦「あきづき」乗船と「海の日記念コンサート」と続いた大型イベントが終わり、全国から集まってくれた龍馬会の皆さんはそれぞれの地に戻りました。夏を前にして大会は終わりを告げたことで安堵していますが、三年間の準備と企画をしてきただけに寂しさも感じています。

大会旗を来年の開催地である高知市に引き継ぎ、大役を果たすことができました。

全国の龍馬会の皆さんに「紀州、和歌山県」の歴史と偉人の功績、そして現代に受け継いでいる維新の志士たちの志を発信できたと自負しています。龍馬会と和歌山県の歴史に全国大会開催の功績を刻めたと思いますが、これは私達にとっての誇りと財産になるものです。

関係してくれた全ての皆さんに感謝しお礼を伝えます。和歌山県にお越しいただきたくさんの出会いと感動を伝えてくれたことに感謝いたします。ありがとうございました。