第36回「龍馬World in和歌山」大会を開催しました。大会会場の和歌山城ホールには約650人の方々に来場していただき、引き続いて開催した交流会には約300人の方々が参加してくれました。和歌山大会は大成功のイベントになったこと、支援してくれた関係者の方々、後援、協賛していただいた皆さん、来場してくれた皆さんに深く感謝しています。
全国龍馬社中役員会で和歌山大会開催が決定したのは今から3年前のことです。和歌山大会開催が決定してから「紀州宗光龍馬会」が母体となり企画を行ってきましたが、1年前に実行委員会を立ち上げ体制を確立させ準備を進めてきました。開催はまだまだ先だと思っていましたが、昨日の前夜祭に引き続いて大会当日を迎えました。ここまでの期間、時間の経過が早く感じました。
本日は午前9時に集合して会場準備に取り掛かりました。受付や来賓対応など役割分担を行い、12時からの受付と13時からの大会開会まで全員が持ち場で全力を尽くして対応することができました。僕は来賓対応と舞台袖での進行を担当したのですが、皆さんの協力のお陰で多少の進行の遅れがあったものの良い大会に仕上がったと感じています。
オープニングは小梅さんの国歌斉唱、続いて杉尾先生の演武と堺太鼓の演奏のコラボレーションは神聖さと日本刀の迫力が詰まったものでした。法螺貝から太鼓の演武は始まり、太鼓の演奏と共に杉尾先生の演武が始まりました。先生が言うには「刀で斬るイメージはできているので、イメージ通りに行動することで現実になる」演武でした。「お見事」の声が響きましたが、見事としか表現できない演武でした。
堺太鼓の演奏は空気を張り詰めたものにして、そこに氣の入った日本刀の演武が重なると武士の世界に立ち入った感覚になります。先生の氣が空気を切り裂き、太鼓の音が切り裂いた空間を修復していくようで、生と死を表現しているように感じました。今回、先生は脇差で演武をしてくれたのですが、これは坂本龍馬が脇差の使い手だったことから披露してくれたものです。本来、大刀と脇差があれば大刀を使い、大刀が折れた場合や緊急の事態に陥った時に脇差を使います。つまり脇差を使う時は命の危機が迫った時なので、より一層、氣が入るのです。その生命力を束ねた氣が空気を切り裂くのですから、言葉で表現が難しい真剣勝負の迫力が映し出されるのです。
杉尾先生の演武と堺太鼓の組み合わせは今回が初めてだそうで、稽古をしている中で「とても相性が良いので、地元神社の祀りの機会にこの演武をすることにしました」ということです。
この氣が入った演武で「龍馬World in和歌山」大会の魂のレベルは、一気に高いところまで飛躍しました。これまでの位置から魂の次元を高めてくれたので、夏でありながら空気が引き締まりました。会場内のレベルを高めて、それを維持しながら予定されていたプログラムは進行していったように感じました。と言うのは、今回、来賓対応と舞台袖で問題が発生した時の対応をしていたため客席から講演を聴くことができなかったのです。佐藤先生や松浦先生の講演も聴くことができず残念に思いましたが、出番までの準備の大切さと裏方の大変さを感じることができました。舞台が進行している裏にはいつくかの問題が発生し誰かが対応しているので、スムーズに舞台が進んでいるのです。
ただ来賓の皆さんと近い距離でしたので話を交わすことができ、来賓の方々の丁寧さと接する人への優しさを感じることができました。
全国の龍馬会の皆さんから「最高の和歌山大会でした」「ありがとう。よくやってくれました」「大変だったでしょう。お陰様でこれまで参加した中で一番素晴らしかったですよ」「企画内容が素晴らしかったです。和歌山県さんは凄い大会にしてくれました。ありがとう」などの言葉いただきました。実行委員会を称えてくれる言葉は疲れを吹き飛ばし、活力を与えてくれるものになりました。来賓の皆さん、龍馬会の皆さん、来場して応援してくれた皆さん、そして実行委員会の方々の懸命の頑張りで良い大会になりました。皆さんに感謝いたします。3年間の取り組みが報われた良い一日になりました。