活動報告・レポート
2024年7月12日(金)
全国龍馬社中役員会
全国龍馬社中役員会
全国龍馬社中役員会

午後から和歌山城ホールにおいて「全国龍馬社中役員会」が開催されました。全国の龍馬会役員の方々が来県、和歌山市で役員会を開催してくれました。

役員会の議案は「令和7年度事業計画案と予算案」の審議、明日開催の「和歌山大会」「令和7年開催の東アジア大会」、「令和8年の東海ブロック大会」、そして来年が「龍馬生誕190年」を迎えることに関してロゴマークの活用についてなどで、提案された議案は全て了承されました。特に第37回「龍馬World in東アジア」大会は、高知市とバンコクの二箇所で開催される初めての試みとなります。外国、タイのバンコクが開催地になったのは、「タイ龍馬会」会長が「龍馬会の皆さんにタイの活動を知ってもらいたい」との思いからです。タイの苅部会長は帰国する度に全国の龍馬会を訪ねて交流を深めている方です。

数年前、和歌山市内で陸奥宗光伯の勉強会を開催した時、勉強会開催を知った苅部会長がタイから和歌山市まで来てくれたことを覚えています。その時が初めての出会いでしたが「歴史の勉強をするために、バンコクから和歌山市に来てくれるとは凄い人だ」と思いました。会長はバンコクと日本を行き来しているので、お会いする機会が多くなり親しくさせてもらっています。

来年は高知市とバンコクの両会場で大会が開催されるので、会員はどちらの会場に行くのかを悩ませています。

全国龍馬社中役員会

そして四万十市から松本さんも参加してくれました。昨年の四万十大会でお会いした松本さんが「片桐さん、和歌山市に来ましたよ」と笑顔で声を掛けてくれました。四万十大会以降、松本さんは一度、和歌山市を訪ねてくれて懇談しているからです。そこで歴史談義を行ったのですが、今日も歴史の話を交わしました。歴史上の出来事はそれだけを見ていると流れが分からなくなります。特に世界史はつながっているので、それぞれの出来事を単発的に見ていると世界の流れが見えないのです。

歴史上の大きな出来事が太い線ですが、それに対して、太い線を結ぶ補助線が何なのかを見抜くことが大事なのです。それは推理力であり、歴史というパズルのピースを埋める力でもあります。歴史上の出来事の背景には隠された何かの理由があります。それが何なのかを推理して補助線を引けることが見抜く力です。ロシアとメキシコ、そして日本人が登場する実体験を題材として補助線の話をしてくれましたが、これはとても分かりやすい事例でした。ロシアの歴史、メキシコの歴史、そして日本の歴史を単独で学んでも分からない歴史での話でした。権力者はつながっていることを前提として、物事を捉え推理しなければ事実は見抜けないということです。

全国龍馬社中役員会

また物の価値についてまで話が及びました。お金は価値そのものですが、お金を発行する国の信用があるから流通しているのです。ではゴールドに価値はあると思っていますが、果たしてゴールドに価値はあるのかとなります。ゴールドは腐ることなく貯えられることから資産としての価値があると見做しているのです。ダイヤも絵画も同じで、そこに価値があると信用しているから、信用させられているから価値があると思っているのです。

確かに多くの人は絵画の価値は分かりません。画商や学芸員、銀行などが、価値があると評価するので流通できているのです。中には何十億円の価値がある絵画がありますが、画商や銀行が社会的な評価をつけた結果です。価値を見抜くことも世間の評価に基づくものなので、見抜くことはこれも難しいものです。

恐らく坂本龍馬が生きた時代、龍馬の周囲の人でさえ歴史的な活躍をしているとは思っていなかったはずです。歴史の評価を受けるのに50年近く待つことになっています。

だから現代を生きている私達は今の評価を氣にすることはないのです。評価されてもされなくても生きている間は全く関係ないのです。同時代の人の評価は単なる評論であり、歴史の評価ではないのです。歴史ファンと話を交わすことで龍馬の生き様から学べる新発見があります。明日はいよいよ和歌山大会の日を迎えます。

その他
  • 先輩のTさんと懇談しました。体調を崩していたので心配していたのですが、会うと元気に迎えてくれました。
  • 「龍馬World in和歌山」大会の準備を行いました。当日の配布資料やパネルなどの準備は全て完了しました。
「龍馬World in和歌山」大会の準備 「龍馬World in和歌山」大会の準備