活動報告・レポート
2024年7月9日(火)
2025年政策・制度要求と提言
2025年政策・制度要求と提言

「2025年政策・制度要求と提言」策定に関する会議を行いました。事前に提言を提出し、まとめた提言案をもとに意見交換を行ったものです。毎年、知事宛に政策・制度提言していますが、今年も実施することにしています。事前に提出していた提言は次の通りです。

1.JR和歌山駅周辺再整備について

和歌山市に通勤する人の玄関口の一つがJR和歌山駅である。JRから二次交通手段の利便性向上は不可欠である。主に路線バスや和歌山電鐵貴志川線、および南海和歌山市駅と連絡している紀和線との乗り換えの連携を図ることが通勤時間短縮のため必要である。

また駅舎の建て替えに際しては、乗り換えまでの時間待ちや職場同僚とのコミュニケションを図るためのカフェや居酒屋などの飲食店の充実を求めたい。

2.水道広域化について

令和5年3月末に「和歌山県水道広域化推進プラン」が策定されている。水道の広域化は県民の生活の安全確保のため、現行の水道料金を極力維持していくために推進すべきものである。

また能登半島地震による水道設備被害により被災地域の方々の生活が成り立たないことなどから、県水道広域化を急ぐ必要があると考える。また生活を守ることに加え、水道設備の防災対策として、管路を早急に塩ビ管から耐震管に更新することも事前対策として不可欠である。

3.路線バスについて

事業者との間で路線バスの廃線が議論されている。利用者が減少すれば廃線するのは事業者の視点からは当然であるが、行政からすると街に不可欠な公共交通であり、会社員や学生の通勤通学手段であり代替性が効かないものである。通勤や通学や生活に不便さを感じさせるようでは、生活や事業所に適さない地域になる恐れがある。

今後、本年度で議論した以上に路線バスの廃線が検討されることになると考えるが、形を変えてでも現在の路線を維持するための方法を検討すべきである。

以上の3項目を事前提言していました。会議では提言項目の説明を行い、他の議員の提言や素案を元にして追加の意見も伝えました。

4.二次検診について

企業では法律に則って最低一年に一度は従業員さんの健康診断を行っています。この一次検診で異常値が出た従業員さんは、二次検診を行うことになります。二次検診に必要な費用は国費負担となり申請すれば助成金を受けられます。会社またはコンサルタントなどの代理人が申請するのですが、和歌山県では普及していないと聴いています。コンサルタントから「和歌山県では二次検診に係る費用の助成金の申請を行っても受理されないケースがあり、会社が二次検診に至らない事例もある」と聴いています。働く人の健康を守るためにも必要なことなので。うまく国の助成金を活用した二次検診を行うべきです。和歌山県が何故遅れているのかも含めて提言すべき問題です。

5.技術者が不足している問題について

和歌山県でも市町でも技術者が不足しています。採用募集しても技術者の応募が少なくて集まらない現実があります。技術者が不足していることから、竣工検査で見抜けない事態も生じる可能性があります。県でも技術者が不足しているので、市町ではさらに人材が集まりません。

問題のひとつは工業高校が普通科高校に変わったことから、技術系の学生が減少しているのです。そのため和歌山工業高校を卒業した生徒は給与が高い大阪に就職しているようで、県内就職率は低下していると思います。技術系の人材を確保することが県や市町にも必要ですし県土を支える企業にも必要です。現在も人材が不足しているので将来を見据えて工業高校の設立または工業系の学科の復活が求められています。技術力の低下は県土発展の阻害要因となります。必要な人材を育成できる教育のしくみを考えるべきです。

以上の提言を行いました。他の議員からの提言も含めて提言案を修正、追記するなどして仕上げることにしています。

その他
  • 県内の観光振興に資する会議を行いました。今回の提言案を実証するには時間と予算が伴うため、来年度の実現を目標として継続して取り組むことにしました。
  • 最終となる「龍馬World in和歌山」大会実行委員会を行いました。いよいよ大会が近づいて来たので、当日の運営について実行委員会として意思疎通を図りました。後は成功あるのみです。
  • 「今の和歌山県に将来に希望が持てる政策がありません。未来が見える政策を発信してくれるよう知事に伝えてください」と意見をいただきました。「今の和歌山県には未来を感じられない」という意見です。同様の意見は他からも届いていますから、令和6年9月県議会に向けて政策の議論を交わしたいと思います。