活動報告・レポート
2024年7月7日(日)
県高等学校同窓会連絡協議会総会
県高等学校同窓会連絡協議会総会

県高等学校同窓会連絡協議会総会に出席しました。この総会は県下の公立高校の同窓会が参加して情報交換を図っているもので、今回が62回目の開催となります。参加は同窓会長と校長、同窓会担当教員で、総会会場の「和歌山みなべリゾート&スパ」に行ってきました。同窓会連絡協議会として「県教育委員会が公立高校の統合を進めていることは果たして是とすべきことなのか、生徒が減少していることも含めて考えること」の提案がありました。

今回担当してくれた南部高校も生徒が減少しているので「将来、南部高校は大丈夫なのだろうか」と思っていることから、同校だけの問題ではなくて県下の公立高校全体の問題として考えて欲しい旨とのことです。

先週、懇談の席で「新宮高校と新翔高校の統合は考え直すべきだと思いますが、もう統合が決定しているならあり方を考えなければ、統合後の学力は低下すると思いますし将来的に地域力が低下していくと思います」と意見をいただきました。それと符合する意見でした。

同席した貴志川高校からも「現在、貴志川高校は1学年2クラスなので、将来的には統合の対象になるのではと不安に感じています。地元の子どもの進学先として必要な高校ですし、貴志川町にとっても絶対に必要な高校です。小規模な高校ですが単独で存続させて欲しいと思います。公立高校の再編に関しては十分に考えて下さい」と意見をいただきました。

新宮地域と同様に貴志川地域も子どもの数が減少していることから高校統合の問題に直面しています。一度、貴志川高校を訪ねて意見交換も図りたいと思っています。

わが国が成長を遂げていた時代には考えることもなかった高校再編の問題が現実のものになっています。これは過疎化地域の問題ではなく、和歌山県の教育と将来のあり方の問題なので、教育行政として考えるべきテーマだと捉えています。

ところで総会を担当してくれた南部高校の吹奏楽部や美術部の生徒が、歓迎のパフォーマンスを見せてくれました。高校生の演奏と芸術の取り組みは私達の気持ちを優しく和らげてくれます。大人になると出来ないパフォーマンスを繰り広げてくれたので、かつての高校生達は生徒に向かって大きな拍手をおくりました。私達はこれから未来に羽ばたく生徒の姿に感動しました。

「高校の規模や人数に関係なく、生徒の芸術やスポーツなどの活動は純粋で感性が良いので素晴らしい。どの高校の生徒に対しても拍手を贈りたい」と話し合ったほどです。大人が高校生の学業やクラブ活動を応援しなければならないと思います。それが生徒と地域の将来を伸ばすためだからです。

高等学校同窓会連絡協議会として、公立高校の再編の問題、生徒の取り組みを応援することなど、南部高校生徒のパフォーマンスを見て考える契機になりました。純粋な心は人の心を動かすことになります。

ウミガメ

ウミガメの生態について話を聴かせてもらいました。ウミガメの繁殖はとても難しいそうです。卵が孵化すると赤ちゃんのウミガメは一斉に海に向かって歩き始める光景を観たことがあります。その理由は「卵が孵化した直後に海に入らなければウミガメは死んでしまう」からだそうです。孵化して一定の時間が経過してから海に入っても生きることはできないそうです。その理由は「分からないので、ウミガメの生態はとても神秘的です」ということです。人工で孵化させてもすぐに海に入れなければ死んでしまうので、人工孵化は困難だそうです。

ウミガメの不思議な話を聴かせてもらいました。小さな命が海に向かうのは、早く海に入らなければ自分が死ぬことを知っているからなのです。生まれたばかりの赤ちゃんが自らの命を維持するために必要な行動を知っているのは不思議ですし、それをしなければ死ぬことも知っているのです。だから天敵が訪れることを知っていても一斉に海に向かうのです。生まれたばかりの仲間の多くが成長することなく死んでいくことも知っているように思います。

「ウミガメを調べてみると不思議なことがたくさんありますよ。一度、見に来て下さい」と話してくれました。和歌山県はウミガメの産卵地がありますから、とても興味深い話です。