活動報告・レポート
2024年7月5日(金)
和歌山市消防活動センター視察
和歌山市消防活動センター視察
和歌山市消防活動センター視察

朝から気温が上昇し危険な暑さでしたが、消防OBの方の配慮をいただき和歌山市消防活動センターの視察を行いました。予定していたとは言え、この暑さで消防署はお忙しいと思ったのですが、「現場出動があれば中断する」ことを前提として受け入れていただきました。

計画当初は2人または3人でしたが「消防のあり方を見学したい」との要望があり、総勢7人で視察を行いました。

このセンターは「緊急消防援助隊受援施設」の機能を持っています。この施設は、巨大災害が発生した時、和歌山市の消防隊の拠点となります。全国から応援に駆けつけてくれた消防隊を受け入れる拠点となるのは、和歌山南スマートインターチェンジから直ぐの場所の立地であり、最も新しい消防署なので必要な敷地を確保できることや、受援施設を目的とした作りにできたことなどからです。

従って1階は東消防署岡崎分署であり、2階が緊急消防援助隊受援施設、3階が訓練スペースになっています。巨大災害発生時には、ここが和歌山市の消防活動の拠点になることを知り、日常と災害発生時の安全は常日頃から氣づかないところで護られていることを感じました。安全確保は、巨大災害が発生してから対応しているようでは到底間に合いません。施設と行動計画、そして訓練は日常から実施していなければ役立たないのです。いざという場合に必要なことに予算を投入するのは当然のことであり、災害に備えることは都市の機能として必要なものです。

和歌山市消防活動センター視察

配慮をいただき3階の訓練スペースと屋上に上がって見学をしたのですが、屋上での訓練は日頃から訓練を継続していなければ、行動できないことを体験できました。地上15メールの高さと訓練スペースに外壁がないことは危険を感じるほどで、日頃から訓練している消防署員でなければ全く身体が動かない状況にあります。下を見るだけで怖さを感じるので、私達は何の行動も起こせないと思います。

ところで最近の火災の原因で特筆すべきことがありました。発火の原因は携帯電話のリチウムイオン電池だと聴いたからです。リチウムイオン電池から発火して火災になることが多くなっていることを知り、暑い最中での携帯電話の充電や、古くなったリチウムイオン電池を使い続けることの危険を感じました。十分に注意しながら使いたいと思いました。

また火災発生や病人を発見して消防署に通報する時に、便利な機能があることを教えてもらいました。それが「Live119」です。携帯電話から消防指令センターに連絡を取った時、現場から消防指令センターに映像伝達が行えるしくみです。同センターが現場の映像を把握することで、現場出動時に必要な対応が出来るので、救える命が増えるということです。非常時に遭遇することはない方が良いのですが、万が一の時は必要な知識として備えておきたいことです。

和歌山市消防活動センター視察

本日、大変お忙しい中、鈴木署長が説明と案内を担当してくれました。深く感謝すると共に、私達が短時間で消防活動の大切さを十分に理解することが出来ました。仕事内容をしっかりと伝えることで理解につながると思いますから、広報や宣伝活動は理解醸成のために重要なことです。しかも伝え方には人柄や熱意が必要となりますが、署長はそれらを兼ね備えていて自ら広報役を担ってくれたことに深く感謝しています。

視察終了後、私達は「とても良い機会を持つことが出来ました」「消防署の視察は初めてでしたが、その仕事の重要性と大変さ、日頃からの備えの重要さが分かりました」など、視察の成果を話し合いました。

その他
  • 市内の会社の社員旅行の話を伝えてもらいました。職場親睦のための社員旅行を復活させたことでチームワークが良くなったそうです。今年は8月に実施するので行先や内容を話してくれました。活力ある会社は人を大切にしています。
  • お世話になっている先輩と懇談の機会をいただき近況報告をしました。先の一般質問も傍聴にお越しいただいたのですが「あの質疑は片桐さんしかできないと思う内容で、聞き入りました」と話してくれました。
  • 「龍馬World in和歌山」大会実行委員会を開催しました。大会が近づいて来たので、今日を含めて実行委員会開催は2回となりました。いよいよ大会が間近に迫ってきたので最終段階に入っています。
  • 陸上自衛隊による海の日演奏会が開催されることに関して関係個所と調整を行いました。
    関係個所の皆さんのご配慮に感謝しています。