活動報告・レポート
2024年7月4日(木)
友人との議論
友人との議論

東京から友人が訪ねてくれたので、子どもの教育、学校教育、雇用確保、そして過疎地対策に関して話し合いました。友人の取り組みを聞いて「凄いことをしているね」と驚きと感動がありました。

1.高校3年生で就職を希望する生徒と保護者と面談しています。話し合いの結果、弊社への就職希望があれば採用しています。但し弊社の仕事には国家資格が必要なので、専門学校に通ってもらい必要な国家資格を取得してもらっています。社員に採用するのですが資格を取得するまで仕事はしなくてもよいので専門学校に通学してもらいます。その代わり給与は60パーセント支給としています。国家資格は真面目にやっていれば1年から2年で取れますので、そこから本格的に仕事をしてもらっています。
資格を取得した社員に対して「この国家資格があれば公務員にもなれるので希望があれば故郷に戻り公務員試験を受けてくれても結構です。30歳まで受験できるので、自分が目指すものがあれば挑戦してくださいと伝えています」と話してくれました。
特に経済的理由で進学できない生徒さんを採用して資格取得してもらっています。会社の支店と営業所は北海道から九州までありますから、その地元の高校の生徒を採用しています。生徒にも保護者にも、学校にも喜ばれているのですよ。
2.技術者育成のため、現在ネパールの大学で寄付講座を行っています。覚書を締結してネパールで技術者を育成しています。生徒には日本に来てもらって現場で技術指導を行っています。大学での講義と現場経験を積んでもらって、将来は日本で働いてもらっても良いですし、ネパールで技術職として仕事をしてもらっても良いと考えています。近い将来、ネパールの会社を買い取り、卒業生をそこで雇用しようと考えています。生徒のため、日本のため、ネパールのためになると思っています。
この後はブータンでも寄付講座をしようと考えています。会社規模が大きくなれば社会貢献することは必要だと思いますし、寄付講座ができる会社になったことを嬉しく思っています。これは続けたいことです。
3.新宮市では高校を統合すると聴きました。決まっているなら仕方ないことですが残念なことだと思います。地方で高校をひとつにすると、生徒は中学校からそのまま持ち上がるので生徒の学力は伸びません。公立高校なのでトップを伸ばすことだけの教育はできないので仕方ないことですが、トップレベルの生徒は新宮市から転居することになると思います。僕の友人は公務員ですが、その地域に一つだけある高校のレベルは高くないので、公務員を辞めて名古屋に転居しました。子どものためになら親は仕事を辞めてでも都会に転居します。
地方の教育レベルを高めることが人口減少に歯止めをかけることになりますから、統合は逆行しているよう感じます。生徒が減少しても高校を存続させなければ地方に未来はありません。教育予算を削減することは人口を減らしますし、まちの将来は暗いものになります。故郷で教育を受けた子どもが成長し、やがて会社経営するようになった暁には、故郷に寄付、または事業所を構えてくれる事例は全国にたくさんあります。新宮市の高校統合は未来を閉ざすものだと思います。今でも人口は2万人台ですから、教育レベル向上に力を入れなければ、ますます減少していくことになります。
教員を減らす必要があるなら、定年した教師の再雇用を増やしてください。担任の先生が授業を進め、再雇用の教師が補助教員として、教室内で学力の劣る生徒の支援を補助教員が担当すれば良いと思います。二人制を敷いても再雇用で来てもらえば人件費はそれほど増えないと思います。予算よりも生徒の学力を高めることが大事なことです。
4.東京にいると生徒の学力に応じて、または進学希望大学のレベルに応じた塾の選択肢があるのでどうしても学力は向上します。もちろん勉強時間は長くなりますし、塾の費用もかかりますが、子どもにとって良い学習環境があります。ところが地方都市には塾の選択肢がなく教育環境が良いとは言えません。新宮市では塾が少ないのではないでしょうか。高校統合をするのなら塾を増やすべきです。勉強した生徒が勉強できる環境は整えるべきです。塾の選択肢がない、高校がひとつになるのでは子どもが可哀そうに思います。地元からこんな意見は出ていないのでしょうか。
子どもの教育環境を整えなければ若い世帯は市を離れますし、子どもが減少すれば益々学力は低下していきます。
5.熊野古道は良いところですが弱点があります。社員100人を連れて熊野古道に行ったのですが、一度に100人の昼食を取れるところがないのです。旅館を予約すれば良いのですが、宿泊客や観光客の対応で100人分の昼食は用意できませんでした。世界遺産の観光地が100人の昼食を取れるお店がないとは弱点です。個人旅行や欧州からの個人旅行をターゲットにしていると思いますが、熊野古道に来てもらうためには食事場所の確保をお願いしたいと思います。
6.まちづくりは横だと考えています。まちを面として考え低層の事務所や店舗を作り出す方が地元で出来る仕事が増えます。一階や二階建ての建築物は大工さんの仕事だからです。問いのようにビルやマンション、つまり縦の仕事はゼネコンの仕事となりますから、地元に仕事が回って来ないのです。どこの地方都市にも寂れた商店街がありますが、再生することを真剣に考えるべきです。面に広がった商店街は地元でできる仕事になりますし、再生を図ることで賑わいと交流人口を増やすことになります。シャッターのお店は改装して若い人達のスタートアップオフィスにすれば良いと思います。若い人達が起業する、街なかで仕事をする環境を創り出すことは政治の役割です。
7.名探偵コナン劇場版は人気があります。今回は函館が舞台になったので函館は凄い人で賑わっていました。バスはコナンのラッピングを走らせ、スタンプラリーや商店もコナンを打ち出していました。地域振興に映画やドラマは集客効果があると言いますが、名探偵コナンの映画などを継続的に誘致すればどうでしょうか、映画のロケ地には大勢の観光客が訪れますよ。
その他
  • オールジャパン関西歌謡祭の開催計画を聴きました。主催者と懇談する中で企画を説明してもらったもので、早速、出演者がレッスンを受けていました。何度も歌い直す姿を間近で見て「どんなことでも、自分が主役になるには、それまでに大変な努力をされている」と思いました。出演者の皆さんを応援しています。
  • 北海道、スリランカから帰国した方と懇談しました。訪れた先々の話を聴かせてもらいました。
  • 「龍馬World in和歌山」大会と交流会に参加希望の方に説明と案内を行いました。皆さんからの期待を感じています。