県議会一般質問二日目を迎えました。先輩、同僚議員の方々の質疑を聴かせてもらえることは勉強になります。本日は「聖地リゾート和歌山」の観光施策や教育委員会所管の問題点などに係る議論が交わされました。
「聖地リゾート和歌山」は「記紀」の時代から繋いでいる歴史を持つ和歌山県こそ日本の源流であり、癒しの地であり、蘇りの地の聖地であることの宣言と誘客につなげようとする取り組みです。
その中で中核を担う観光地が白浜であり、ここに期待する役割と「温泉と食」についての質疑があり、興味深く聞かせてもらいました。白浜町は関西を代表する温泉地であり、有馬温泉と道後温泉と並んで、日本の三古湯と言われている温泉です。白浜町には東京羽田空港便があり、国際線化も実現しているので、近い将来はアジアからのゲートウェイになり得る存在です。
現在滑走路を500メートル延伸させて2,500メートルにする構想もあるので、アジアに開かれた白浜、和歌山県の玄関口を目指しています。
しかも温泉地としての魅力だけではなく、背後には熊野古道があり「記紀」の時代から言い伝えのある歴史の跡もありますから、インバウンドのお客さんだけではなく国内の方々にもお越しいただきたい観光地です。
話は展開しますが、現在、「龍馬World in和歌山」大会の準備を行っていますが、この大会には全国から歴史ファンが和歌山県を訪れてくれます。大会終了後には県内を巡ってもらうためのエクスカーションを予定していますが、高野山や和歌山城などと共に熊野古道も人気となっています。北海道からお越しいただく方は「和歌山県に行くのだから熊野古道と熊野三山を訪れたい」という希望があります。バス運行の関係から最少催行人員があるので実現するかは現時点では未定ですが、和歌山県の熊野古道と熊野三山は北海道の歴史ファンにも人気の場所になっています。もちろん白浜にも立ち寄りますから、白浜は温泉とパンダ、そして歴史を辿る和歌山県を代表する観光地なのです。
さて一般質問に移りますが、同僚議員の質疑は聴いている私達に問題意識を持たせてくれます。本日は、白浜観光と「聖地リゾート和歌山」を考える契機となりました。
現在の飲食業界の課題について話を交わす機会がありました。
ひとつはコロナ禍を終えて久しい今日においてもお客さんが戻っていないことです。多くの飲食店から「お客さんが戻らない」と聴いています。県飲食組合理事長からも「お客さんが戻って来ない。その理由として考えられることは、常連さんが高齢化してお店に来なくなっていることや、若い人は仕事帰りやつきあいで外食しなくなっていることがあります。
またコロナ禍で習慣になっている家飲みが若い人に支持されているようで、外食機会が減少していることから以前のようにお客さんが出てくる環境にはないと思います。そしてこの環境が続くのではないかと思っています。飲食組合として対策を考えなければ県内の飲食店の減少に歯止めがかからなくなります」と話がありました。
加えて、店主の高齢化が進んでいることや、収益が上がらないことから跡を継いでくれる人がいない。つまり後継者がいないことも大きな問題です。観光地を抱える和歌山県ですが、このまま飲食店が減少すれば観光地としての魅力も減少すると思います。
和歌山県内に調理師が不足していることや後継者がいないことは、近い将来、顕在化してくる問題です。この点も考えるべき問題だと認識しています。