令和6年6月県議会定例会が開会し、当局から提出のある議案の提案と説明を受けました。議案説明に先立って知事から県政の動きについての説明がありました。
1.新長期総合計画について
2040年を見据えた長期総合計画を策定するため、策定本部を設置しています。令和7年9月の定例会に新長期総合計画を提案することとしています。
2.大阪・関西万博について
開幕まで約300日となりました。和歌山県は「将来世代に繋がる和歌山の未来を創造」することをテーマとして参画します。
3.観光振興について
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念して、令和6年7月から12月まで「聖地リゾート 和歌山キャンペーン」を実施します。故郷への誇りを持ってもらえる取り組みにする予定です。
4.熊野白浜リゾート空港について
令和6年5月に韓国とのチャーター便が6往復しました。今後はアジアの国を中心に航空会社や旅行会社に対して誘致活動を行います。
5.わかやま成長産業開拓ビジョンについて
令和6年4月に「わかやま成長産業開拓ビジョン」を策定しました。脱炭素とGXなど成長産業の集積を実現することを目指しています。
県政の主な動きは以上の通りです。
またマスコミの方から和歌山県経済の実態について話を伺いました。
「和歌山県経済は悪いですよ。生活者の実感と実際はその認識ですから、県政として間違わないようにしてください。経済が持ち直しているような報告もありますが、現場を歩いているとそんな声を聴くことはありません。和歌山県にはお金が回っていないようですし、生活者に届けられていないと感じます。物価上昇に見合った給与ではないですし、ほとんど上がっていないですよ。
これまで与党を支援していた人達も政府のやっていることと地方で生活している人との乖離が出てきたので、与党を支持しなくなっているようです。
経済が悪いことを認識して対策しないことには、一過性の不支持で収まらないと思います。物価上昇しているけれど給与は上がっていないことを前提に、県政での議論を進めて欲しいと思います。県民の方々は、県内の経済はいつになれば上向くのかと思っていますよ。経済が動かないことには生活は厳しいですし、まして豊かさなんて感じられることはありません。県政の基本は、私達の生活が豊かさを実感できる経済があることです。地元企業で働く人たちが、和歌山県経済が回復してきていることを実感できるような取り組みをお願いします」ということです。
マスコミの方は、現地取材や取材先での会話で県内経済は悪いことを感じています。経済再生は重点にしていますが、多くの人は実感が出来ていないようです。今回は県内経済と賃上げについて質疑を交わす予定なので、現状と将来の経済と賃上げについて議論を深めたいと考えています。
ところで職員さんとの話の中で、日曜日に放映されたテレビ番組が話題になりました。タレントが田辺市を訪れて地元の飲食店の紹介や熊野古道を歩いた映像がありました。職員さんは「番組で紹介されたお店は地元でも評判の美味しいお店です」と話してくれました。
また熊野古道は杉の緑に包まれて「癒しと蘇り」の古道として好印象で紹介されていました。世界遺産登録20周年の年なので、番組を観た多くの方が来県してくれることを期待しています。やはりテレビで紹介されると地元は盛り上がります。