活動報告・レポート
2024年6月7日(金)
和歌浦片男波地区8の字会
和歌浦片男波地区8の字会

第35回全国「みどりの愛護」のつどいで、功労者国土交通大臣表彰を受賞した「和歌浦片男波地区8の字会」を訪ねて懇談しました。和歌山城ホールで開催された「みどりの愛護」のつどいには、秋篠宮両殿下が来県され記念植樹や表彰式などを行いました。その席で功労者国土交通大臣表彰を受賞されたのでお祝いの言葉を届けに行きました。

片男波8の字公園

片男波にある8の字公園は地元の皆さんの憩いの場になっています。公園と公園内の公衆トイレは地元で管理、清掃をしています。「和歌浦片男波地区8の字会」は平成2年度に設立され、公衆トイレが設置された平成12年4月から今日に至るまで、一日も欠かさずトイレ掃除をしています。年末年始やお盆の時期も含めて毎日、会員が交代で掃除をしてトイレの美を保っています。掃除の状況は日記に書かれているので、どんな状態にあるのかが直ぐに分かります。公衆トイレが設置された当初は、汚されていたり、備品が盗まれたりしていましたが、美を作り、美を保とうとの思いから地元が管理と掃除をすることで美と安全を保っています。割れた窓ガラスの理論の通り、汚い場所や管理が行き届いていない場所はゴミが捨てられたり汚されたりします。何よりも汚い場所は犯罪につながる場所になるので、常にきれいに保つことが犯罪抑止にもつながります。そんな思いを持って「8の字会」会員は、掃除を続けているのです。もちろん公園に花を植え、きれいに保っていることで、今回、表彰されることになりました。

早速、今回の表彰状は片男波自治会館に飾られて地元の栄誉と誇りになっています。長年続けてきたことが評価され表彰されたことは地元にとっての誇りです。これからも続ける動機付けになったのは間違いありません。

話を伺っていると、平成16年に佐賀県で開催された「みどり愛護」のつどいにも招待を受けていて、翌年の大阪府で開催された「みどりの愛護」のつどいにも招待を受けています。継続して地元公園と公衆トイレを掃除し美と安全を保って来た歴史を感じるものでした。

今回は地元開催での受賞ですから喜びも一入です。

「これまで続けてきたことが評価されたことは嬉しいことです。これからも美を保つために継続していくにあたって課題があります。会員が高齢化しているので新しい人の参加が必要なことです。また私は公衆トイレが設置された当初からトイレ掃除に関わっているので、美を保つことの価値を知っていますし愛着がありますが、今の世代は公衆トイレを設置するまで、そして設置してからの美を保ってきた経緯を知らないので、愛着度が違います。如何に次の世代に伝えていくのかが課題です」と話してくれました。後継者を育成することはどの分野でも難しいことですが、同会はこの課題にも挑戦中です。

元来、片男波自治会は活動が盛んで、防災への備えとして災害発生時の助け合いのためのしくみづくりと井戸の確保、防災訓練なども活発な地域です。個人的には、自治会としての災害対策は全国でもトップクラスの体制を整えていると思います。

それは片男波自治会が防災対策の先進地として名を挙げているので、全国の自治会から視察に訪れていますし、公衆トイレの美を守る活動も有名なので、この取り組みに関しても全国から視察に訪れています。そんな優れた活動をしていることから「和歌浦片男波地区8の字会」が表彰を受けるのは当然のことだと思いますし、会長の話を聴いて「会員の熱意が継続した活動につながっている」と感じました。

これからも、地域の美を守る未来につながる活動に発展させていくことを願っています。

貴重なお話を聴かせてもらえたことに感謝しています。

その他
  • 先週、瞼の手術をした友人と会いました。手術開けのため痛みと熱があるようなので、「無理はしないでください」と伝えて無事を祈りました。
  • 訃報の連絡をいただき通夜式に参列してきました。ご冥福をお祈りしています。