活動報告・レポート
2024年5月31日(金)
抜刀の先生
101歳の経営者

毎月の懇談会です。101歳の現役の経営者と今月も懇談の機会をいただきました。今回も経験から来る意見を頂戴しました。

「人は活動すればするほど批判や噂が出てきます。気分の良くないことですが、目立ってくるとそれを良く思わない人も増えてきますから、批判の声や悪い噂を流し始めます。評判が良くなるのと、悪い噂が流れるのはほぼ同時です。でも氣にすることはありません。批判や悪い噂を流す人の周囲は良く似た人が多いので、そこからの噂の信用度は低いからです。また誰が発信か分からない噂は所詮噂なので、それを真に受けて他に吹聴する人もまた信用されません。和歌山県はコミュニティが狭いので大変な地域であり、噂話が好きな人が多いので難しいのですが、事業を応援してくれる良い人も多いので普段通りに活動することが大事だと思います。知っている中でも評判が高くない人がいます。その人のことを良く思わない人が噂を流しているからです。でも真面目に活動していることを知っているので、所詮、そんな噂は信頼性がないので関係ないですね」という話をしてくれました。

「それよりも和歌山県はどうなっていくのか心配しています。足の引っ張り合いをしているようではお先が真っ暗です。もっと前を向いた話をすべきですし、事業者も政治家も、今よりも良くなることを考えて欲しいと思います」。

今回も経験に基づいた事例を元にした話をしてくれました。狭いコミュニティの中で生きることは難しいことがありますが、先人達がやってきたことは後に続く人もできるはずです。今月も学びの機会をいただいたことに感謝しています。

抜刀の先生

抜刀術の先生と話し合った中で、次のような教訓を伝えてくれました。

先生が抜刀を始めたのは「司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだことがきっかけです。格好良い生き方だなと思って刀を始めました。真剣の世界で生きていますが稽古と精神の鍛練を重ねて世界一にもなれました。私の場合、扱っているのは真剣ですから、心の鍛錬が必要です。人の心に届くように願って刀を振っています。感動を与えられない抜刀では意味がないのです。何故なら、世界の平和の光は日本が放つものだと思っているからです。私は刀を抜いた瞬間、対象物を斬っている状況が理解できています。後はその通りに斬っていけば良いのです。既にイメージが形成できているので、そのイメージを現実のものに落とし込むだけでよいのです。この先に起きる現実を表現させるだけなので失敗はありません。

また武士は大刀と小刀を脇差していますが、小刀の精神が大事なのです。小刀で戦う時は、大刀が使えない状況の時ですから、常に最後の命を賭けて戦う時です。ですから小刀は命を賭けて戦う覚悟をもって振る刀なのです。大刀よりも良い働きをしてくれるのが小刀なので、和歌山県の全国大会では小刀を振る予定です。小刀を振るのは覚悟を持っていることを理解して欲しいと思います。繰り返しますが、小刀は命を守る最後の手段であり、万が一の時は切腹する覚悟を持って戦っている証でもあるのです。大刀を扱える人はいますが、小刀で一度に何本も斬れる人はいません。本番ではそんな覚悟を見て欲しいと思いますし、背景を知ることで感動を与えたいと思っています。どんなことでも感動を与えられなければ意味がありません」と話してくれました。

刀を知らない人の前で演武を行って感動を与えること。それは覚悟をもって振っていることが理解できれば達成できることです。人の心に届くように真剣を振ってくれますから、観客の立場の私達も心を研ぎ澄ませて演武を見たいものです。

そして小刀を使う理由も説明してくれましたが、このことも本大会では司会者から紹介することにします。世界一の真剣の演武を生で見ることができる機会を楽しみにしています。

その他
  • お世話になっている店主と懇談の機会をいだきました。皆さんからの応援の声を伝えてくれたことに感謝しています。
  • 第35回全国「みどりの愛護」のつどい開催記念レセプションに出席させていただきました。秋篠宮皇嗣、同妃両殿下をお迎えしての式典で和歌山県のみどりの取り組みを全国に誇れる日となりました。