令和6年度の向陽高校東京地区同窓会に出席しました。和歌山市からは松本校長、武野教頭、合田先生と共に出席させていただきました。
今回が27回目の開催で、コロナ禍の時期は中断していたので、第一回目が開催されたのは30年前のことになります。東京でも長い歴史を刻んでいることは嬉しいことです。地区役員も新しい体制となり、今回「懐かしのメロディ〜ふるさと和歌山と各世代の名曲を歌う〜」を企画してくれました。懐かしい曲と和歌山県でだけ流れている曲の演奏もあり、一気に会場は熱気が溢れ盛り上がりました。
また開会に際して最初に全員で校歌を歌ったことから、学年を超えた仲間意識が醸成された演出も見事でした。
音楽のスタートは和歌山ソングとして「湊組の歌」「スーパー松源の歌」「運動会の歌」が演奏されましたが、丸の内で和歌山だけの歌の演奏があったことは「凄い」の一言でした。
続いて「高校三年生」から「青春時代」「太陽がくれた季節」「卒業写真」「赤いスイートピー」と続きました。他にもあの頃はやった懐かしい曲の演奏と歌で世代を超えて楽しむことが出来ました。
さて同窓会総会では、東京地区岡田会長に続いて挨拶をさせていただきました。
みなさん、こんにちは。今年も東京地区同窓会総会に参加させてもらいました。とても楽しみにして、今朝、新幹線で東京に入りました。毎年、直近一年間の和歌山県の動向を説明して和歌山県の最近の姿を伝えているのですが、それは後半に軽く触れることにして、何を話そうか今朝、新幹線で考えました。先日、海草・向陽高校同窓会役員会を開催した時に校長先生が「来年、海草・向陽高校は110周年を迎えます」と話をしてくれたので、キーワードを「110年」として挨拶をさせていただきます。
向陽高校は開校以来110年の歴史を重ねてきました。母校の伝統校としての重みを感じるものです。そこで基準を僕にして申し訳ないのですが、卒業してから約45年が経過しています。つまり110年から45年を引くと65年になります。僕の年代が卒業した時の伝統は65年だったのです。それでも重みがありますが、そこから45年という年月を積み重ね、来年110周年を迎えることになるのです。
卒業してから母校のことを思い返す時間は少なかったのですが、同窓会長に就任して母校を訪ねる機会が多くなりました。歴代の校長先生と話をしている中で歴史と伝統を感じるようになりました。
つまり65年からの45年間は、卒業生としての行動が伝統の中に刻まれてきたことに氣づきました。110年の伝統の中に私達が存在していますし、私達の行動が伝統になっているのです。
そこで思うことは在校生の活躍ぶりです。後ほど、校長先生から今年の卒業生の進路などを挨拶で触れてくれると思いますが、僕は後輩達の優秀さと全国レベルでの活躍を誇りに思っています。先輩が後輩を誇りに思えることも伝統だと思いますが、後輩の活躍で向陽高校の名声を上げてくれていることに対して、卒業生である私達は後輩にとって誇りに感じてくれているのだろうかと思うのです。先輩が後輩を誇りに思っているように、後輩が先輩を誇りに思ってもらうためには、社会で活躍している姿をもっともっと見せる必要があると思います。そして向陽高校を卒業したことを出会う人達に伝え、母校を誇りに思っていることを広めなくてはと思います。
110年の伝統校の一員でありえたことは誇りであり財産ですが、現代の伝統を築いているのは同窓会生であり役員を担っている私達です。僕が在校していた時までの65年の伝統を築いてくれた先輩達と同じように、110年の今日に至るまで、そしてこれから以降の伝統は私達が築き、後輩達に誇りに感じてもらいたいと思います。
来年は110周年を迎えることになりますので、東京地区の皆さんの応援をいただき良い式典につなげたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて和歌山県の動向について2点、短く話します。
一つはJR和歌山駅周辺の再整備です。皆さんの記憶にあると思いますが、JR和歌山駅は当時のままです。造られてから55年が経過している関西の県庁所在地の中で最も古い駅舎になっています。古い建築物は残すことも良いことだと思いますが、高校生や子ども達にとってノスタルジーの価値は少ないと思います。それよりも良いものに建て替えて和歌山市の玄関口として誇れる駅にする方が未来を感じさせてくれます。令和6年度は基本構想を策定し、令和7年度は基本設計へと入ります。次に皆さんが和歌山市を訪れるときは、もしかしたら新しいJR和歌山駅に変わっているかもしれません。今回の会場の丸の内のようになれば最高ですが。
もうひとつが前回もお話した南紀白浜空港の国際線化です。県営空港ですが国際線化となり韓国やベトナムとの便が就航しました。まだ定期便には至っていませんが、和歌山県は本州の中でアジアに最も近い県なので国際線が発着することでアジアのゲートウェイとして役割も果たせると思っています。できるなら、観光客だけではなくビジネス客にも和歌山県から入ってもらいたいと思っていますので、皆さんの協力をお願いいたします。
以上、同窓会総会に当たっての挨拶といたします。今日皆さんと一緒に楽しみたいと思います。よろしくお願いいたします。
また東京地区副会長の挨拶で「東京で同窓会を開催している和歌山県の高校は少ないと思います。先輩方がやっていたので引き継いでやっていますが、何故、東京で向陽高校の同窓会を開催しているのかと思うことがあります。それは、僕たちは向陽高校に育てられて今があるので、東京でも母校の伝統をつなぐことが恩返しではないかと思っています」と話してくれたことが印象に残りました。伝統校の強みと温かさを感じるものです。
また校長先生からは「私は、向陽高校が全国レベルの高校になることを目指しています。国公立への進学者数は令和5年が162人、令和6年が165人となっています。この数字は和歌山県立高校でトップなので、この実績を継続したいと思っています」と話してくれました。後輩たちの頑張りは卒業生にとっての誇りです。
また今回、同級生の阪本君にも会うことが出来ました。卒業以来なので、とても懐かしく話し合いました。こんな嬉しいことが起きた一日になったこと、母校と東京地区同窓会役員の皆さんに感謝しています。