活動報告・レポート
2024年5月2日(木)
101歳の経営者
101歳の経営者

毎月懇談の機会をいただいている101歳の経営者との話です。

繁栄している人や会社は、田んぼに水を入る場合、周囲の人にも水を分け与えている人や会社です。自分の田んぼだけに水を引き込んでいる人や会社は絶対に繁栄しません。短期的に今が良くても将来は暗転します。世の中のしくみはそんなものです。利益は独り占めしないで周囲に分け与えることが繁栄の秘訣なのです。

昔は旦那衆とも呼ばれた人がいましたが、それは周囲に利益を与えていた人たちなのです。だから旦那衆がいた地域は栄えていたでしょう。会社で利益が出た場合、それを周囲に撒いていたので地域は繁盛したのです。和歌山県に足りないものは、そんな人や会社の存在ですね。蒔かない種は生えないと言われていますが、社会とはその通りだと思います。地域に種を蒔かなければ何も生えてきません。

現在の人や会社は、ちょっと小さくなり過ぎだと思います。まぁ社会全体が小粒というか小さくなっているので、和歌山県だけの傾向ではないですけれどね。周囲の人の面倒を見る人、社会に還元しようとする会社が少ないのが残念ですね。

利益を分けたら地域も自分の周囲は豊かになりますが、利益を独占すれば地域は衰えていきます。種を蒔かなければ何も実らないように、自分と周囲の田畑に水を引いて、種を蒔かなければ地域は枯れてしまうのです。

和歌山県は以前と比べたら随分と枯れているように見えますね。だからみんなで、和歌山県と言わずとも、せめて自分の地域のあり方を考える時期に差し掛かっていると思います。どう考えても、地域経済も政治も、活力も、人口も、以前の和歌山県と比べると衰退していると思います。

それと変な意味ではない信仰心を持つことですね。科学的ではないかもしれませんが、神仏を信じることは大事だと思います。私の知っているある会社の創業者は、毎月1日には必ず伏見稲荷に参拝していました。どんな天気であってもお参りしていました。お参りすることを推奨しているわけではないですよ。世の中は人智を超えた事象が発生することがあります。人生で何度かは、どうもしようもないことが起きるのです。そんな時にすがるのは神仏だと思います。

ところが良くできたもので、困った時にだけ神仏に頼んでも効果はありません。日頃からお参りしておかないと願いは聞いてくれないのですね。1日は神様の日なので、神様は毎月のように欠かさずに参拝している人を知っているのですね。だからその人の日頃の行動から、この人は信用できると思うから助けてくれるのです。今は代替わりしていますが、その会社は繁栄していますよ。

いずれにしても人には親切に接すること。良いことを分け与える関係の人をたくさん作ることですね。自分が良くなれば周囲も良くなる。周囲が良くなれば自分も良くなれる。そんな関係の人のグループを持つことが大事なことだと思いますね。

黄砂

春の風物詩と言えば黄砂があります。黄砂について聴かせてもらいました。

高校生の頃の黄砂は今みたいに酷くなかったので、黄砂は春の季節に訪れる霞がかった空でロマンチックな感じで使われていました。今では黄砂は健康を害するような敬遠される春の景色になっています。

ところで黄砂はどこの砂なのか詳しく知りませんでした。黄河から偏西風で飛来してくる砂だと思っていたのです。しかし黄砂の正体はゴビ砂漠の砂だったのです。サハラ砂漠の次の広いゴビ砂漠の砂なので粒子が細かくて鼻や喉に影響を与えていると聴きました。