能登半島地震支援チャリティトークコンサートを開催しました。主催は羅布陽介さんと一緒に、場所は岩出市内で、今回が4回目の開催となります。2月から毎月チャリティを開催して和歌山県庁に義援金として届け、石川県の支援に充ててもらっています。参加してくれたのは約20人の皆さんで県政に係るトークと歌を楽しんでいただけたと思います。
県政トークは前段で能登半島地震への和歌山県からの支援の状況について説明を行い、後段で令和6年度に取り組んでいる県政の動き、今回は岩出市の動きも交えて説明しました。トークは約30分でしたが、皆さんとも真剣に聴いてくれたので報告の時間が短く感じるほどでした。それはこのチャリティイベントを終えた後に皆さんと懇談した時に更に良く分かりました。主な意見は次の通りです。
「片桐さんからの県政トークは分かりやすくて、県政に興味を持てるようになりました。これまで一度も県政に係る話を聴いたことがなかったので、直接話を聴くことができて驚きました」
「片桐さんは和歌山市なんですね、残念です。これまで県政の話を聴いたことがなかったので動きがよく分かりました。是非、岩出市に来て下さい。もっと良いまちにして欲しいと思います」
「和歌山県でのIRはどうなりましたか。県議会で否決されてから動きはありませんか。和歌山県の経済も人の動きも賑わいも低迷している現状を知事はどう考えているのでしょうか。私は起爆剤が必要だと思っています。もう機会はないかもしれませんが、このままでは更に衰退していくように思います。今日の話で希望も感じましたが、起爆剤を作ってくれることを願っています」
「確かに幹線道路沿いは発展していますが、岩出市にはこれから何があるのか分からないです。時々でも良いので岩出市にも来て下さい」
能登半島地震の被災地には県職員さんが交代で応援に行っているところです。最大の目的は言うまでもなく被災地の復旧のお手伝いですが、もうひとつの理由は和歌山県で巨大災害が発生した時に対応するためノウハウを得ることを目的としています。今回の被災地の状況からトイレ、シャワー、温かい食事の提供が課題であることを、今まで以上に強く認識できました。つまり一次避難所の生活空間を日常生活に近づけることが必要だということです。先のTKBの課題と共にプライバシーの確保と避難所内の衛生状態などを保つことなど、先進国としての水準を保つことが必要条件です。
また一次避難所は学校の体育館が多いのですが、ここでの避難生活は長くても一週間に留めるべきだと考えています。それを超える場合は二次避難所に避難先を変更することが求められています。
今回の被災地の報道された状況を見た外国人からは「日本の避難所は難民キャンプのようだ。避難所は難民キャンプと違います。日本の避難所は遅れている」という話を聴くことがあります。学者からはイタリアや台湾の避難所のあり方を直接聴いていますが、現状には大きな違いがあります。先進国に学び良いところは採り入れるべきです。和歌山県は東南海・南海地震のリスクが言われていますから、災害への備えの先進県でありたいと思いますし、当然ながら目指すべきです。
能登半島地震の支援と避難所のあり方などから学ぶことがありますから、避難所の機能強化を図ることが重要課題だと認識し、県議会でも議論を交わしています。
また県政は議員と行政が勝手に議論を進めて、やるべきことを決定しているものではありません。皆さんの意見を聴かせてもらいながら議論を行い、実施すべきことを決めていくべきものです。今日の県政トークで感じたことがあれば、是非とも意見をいただきたいと思います。それが県勢を前進させるものですから、今日でなくて後日でも良いので聴かせて欲しいと思います。
以上の内容の県政トークをさせてもらいました。良いチャリティイベントになったと感じています。チャリティに協力していただいた皆さんに感謝しています。