午前、青年部研修会にお招きをいただき議会報告をざせてもらいました。約30人の20歳代の皆さんが参加した研修会での県政報告でした。
こんにちは。土曜日の研修会への参加、ご苦労様です。僕も20歳代の頃、何度もこのような趣旨の研修会に参加した経験があります。「土曜日なのに研修会かぁ」と思ったこともありますが、当時の役員や市議会議員の方から講義を受けたのですが、仕事以外の経験を聴くことが出来て、今、思うと「良い経験だった」と思います。
せっかく土曜日でゆっくりしたいところ研修会に出席してくれたので、少しでもお役に立つような話が出来ればと思いますので、これから始めます。
さて本日は、令和6年2月県議会での内容を説明しようと思っていたのですが、壇上に立った時「社会人経験が少ない皆さんかな」と思ったので、仕事や生活と県政との関りについて話をすることにしました。説明した内容を要約したものが次の通りです。
県政も市政も私達の仕事とも関係することもある身近な存在ですが、仕事や日常生活の中で意識することは少ないと思います。しかし今年や将来の県の方向性を知っておくことは大事なことです。どんな事業に予算がついているのか。今年はどんな取り組みを実施するのかなど、知っておくと役立つこともあります。例えば令和6年10月から県内の小学校の給食費が無償化されることや、近い将来、JR和歌山駅周辺の再整備が予定されていることなどは生活に関係していることが分かります。
もし通勤にJR和歌山駅を利用されている方がいるなら、「利便性はよくなるのだろうか」だとか「飲食店やショッピングゾーンは設けられるのか」「鉄道と路線バスの連携は図られるのだろうか」など思うなら「自分の思っていることをペーパーにまとめて提言してみよう」と考えるかもしれません。個人としても街づくりに参画できる機会となるのです。
県政は誰かの思いを実現するために取り組んでいるものではなくて、県民である私達の思いを実現させるために行っているのです。だから参画することで意見や思いを取り入れることが可能となりますし、県庁との距離が遠いと感じる場合は、身近にいる議員に話すことや意見を伝えることで、思いを託すことができるのです。
今日の機会を元にして、皆さんの職場におられる役員の皆さんに「こんな話を聴いてもらいたい」だとか「私の意見を政策に反映させて欲しいので資料を届けたい」など伝えてください。役員の皆さんとは日常から意思疎通を図っているので、皆さんからの意見を伺いたいと思います。もちろん直接、話す機会を作ってくれるなら、尚更、有り難いことです。
若い皆さんが将来の和歌山県や和歌山市を担ってくれる力です。仕事がスムーズに進むようなしくみが考えられるかもしれませんし、この街の将来のあるべき姿を描けるかもしれません。
大きな課題にもチャレンジしています。和歌山県では洋上風力発電を導入できないか検討するために、過去において適地性を調査するために環境影響調査を実施しています。
調査結果に基づいて適地性がある海域を公表していますが、この海域で実施したいと考えている事業者も名乗りを上げてくれています。
この取り組みは、地球環境問題への対応や地域経済の活性化と雇用の確保のために実現したい政策ですので推進しようとしていますが、実現すれば私達を取り巻く環境が変わることになります。または進める過程においても工事に伴う雇用や地域での消費や飲食が喚起されますから、地域経済に好影響を与えることになります。物事が動くと人の動きが発生して消費も生まれます。地方では公共投資と共に民間投資を呼び込む必要性があります。このような大型案件は導入したい政策なので、関心を持って見守って欲しいと思います。
以上の主旨の話をさせていただきました。少しでも参考になれば幸いです。
- 「あがらの和歌山」出版記念パーティに出席しました。和歌山県に纏わるエピソードを掲載した19冊目の冊子となります。出席者は約330名の盛大な会となり、また発行元の「紀州文化の会」が発足して20周年を迎えたことのお祝いの会となりました。