活動報告・レポート
2024年4月12日(金)
大阪・関西万博を契機とした誘客

「大阪・関西万博」を一年後に控え、各国のパビリオン建設の準備が進められている様子を聴かせてもらいました。現在の動きは少ないようですが、工事が本格化する時期になれば技術者が関西に集まり活気づくような動きだそうです。人の動きが出てくると賑わいが感じられるようになり期待感が高まってくると思います。

ここで和歌山県は万博会場の隣接地のひとつなので、会場内での県PRと県内への観光誘客を目指しています。

今日の会議のメンバーからは「和歌山県は観光地もリゾートを感じられる場所もあるのですが、県外の視点からすると宣伝が浸透していないというか、総合的な規模感があるリゾート開発が下手なのかなと思います。紀伊半島全体がリゾート地なので行く場所はあるのですが、点在していることから移動するのが大変なので、個人旅行での移動は難しい地域だと思います」。

紀伊半島は自然豊かなリゾート地なので地域全体を保護する必要があり、移動の利便性を求めることや高級ホテルを望むことは無理があるのですが、移動手段の確保、滞在型のホテルは長年の懸案事項ですが解決できていないのが現状です。

関西に人が集まるこの機会に和歌山県に来てもらう方策を検討中ですが、この問題が横たわっています。熊野古道や高野山を訪れるインバウンド観光客は、自然の中なので不便さを楽しむことは織り込み済みだと思いますが、国内の少人数の観光客への対応を考える必要があると思っています。

テーマパークを囲うようにホテルを設置したリゾート地とは異なり、本物の自然体験を楽しむリゾート地なのでフィールドの広さの取り扱いが難しいことが課題です。この状況は過去から分かっているのですが、この課題解決の難しさがあるのです。例えば、移動手段の確保は民間事業者の協力が不可欠ですが、個人への対応となると単価が高くなりますし、長距離移動のための車の台数にも制約があります。

また旅行者がレンタカーを利用した場合、熊野古道を歩く機会が少なくなりますから、魅力を感じてもらうまでは至らないのです。大自然を相手に観光誘客することの大変さを感じながらも誘客のための方法を検討しているところです。

ところで和歌山市内の観光でも全く同じ課題があります。主な観光地は和歌山城と岡公園の陸奥宗光先生乃像、紀三井寺、加太と友ヶ島などですが、こられを周遊するための移動手段の確保と語り部さん同行による案内などが必要となります。どこの名所旧跡も同じですが、歴史や主なエピソードなどを歩いて説明してもらうことで観光地としての魅力を感じてもらえます。

特に陸奥宗光先生乃像や勝海舟寓居地の石碑、坂本龍馬も見た加太の夕日などは、説明がなければ興味が薄い観光客であれば通り過ぎるだけになってしまいます。偉人や歴史上のエピソードを知ることで訪れた人が納得できる観光地なのです。ここでも観光地としての難しさを感じています。

時間があれば和歌山城付近の京橋から大和街道を歩くコースもお薦めですが、この場合更に語り部さんなどの案内が必要となります。紀州から江戸に続く参勤交代の道であった痕跡は、現地で説明してもらわなければ分かりにくいのです。逆に現地で説明してもらうことで城下町の凄さを感じることができるのです。ですからこれは短時間の観光では無理なコース設定となります。

本日の会議では、万博会場整備期間中の経済効果を生み出すこと、和歌山県への観光誘客と経済効果を求めることの議論を交わしました。和歌山県と和歌山市の観光を考える契機となりました。