活動報告・レポート
2024年3月1日(金)
卒業式
卒業式
向陽高校卒業式

3月1日、和歌山県内の公立高校では卒業式が挙行されました。「海草・向陽同窓会会長」として向陽高校卒業式に出席してきました。母校の校門を潜る時はいつも新鮮な気持ちになれますが卒業式の日は特別です。この日を母校で迎えると、懐かしさと共に当時の思い出が蘇ります。

卒業式で校歌を歌い卒業証書を受け取ったことや、「贈る言葉」で先生と保護者、在校生に送られたこと。卒業式の後の教室で同級生との別れを惜しみ、いつまでも教室で話していたこと。そして校門を出る時に「もう来ることはできないんだな」と寂しさを感じたことなど、今から45年も前のことだと思えないような新鮮な感覚が蘇りました。

二度と向陽高校の門をくぐることはないと思っていましたが、有り難いことに請われて同窓会長の依頼を受け引き受けさせてもらっているので、同窓会の会議や総会、毎年の卒業式で母校を訪れています。いまも母校と繋がっていることに感謝するばかりです。

向陽高校卒業式 向陽高校卒業式

さて卒業式に出席すると、いつも自分が卒業式を迎えたような気持ちになり、感動を与えてくれます。今日も約90分間の祝福の式典は感動しました。校長先生からの卒業証書授与、校長先生の祝辞、教育委員会とPTA会長の祝辞はいずれも心に届きました。

そして僕からの祝辞の趣旨は次の通りです。

卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。今日3月1日。毎年、同窓会長として卒業式に出席させてもらっていますが、卒業生の皆さんに応援のメッセージを伝えられることをとても楽しみにしています。今年も皆さんにお祝いの言葉を届けたいと思ってきました。

僕も向陽高校の卒業生ですが、ここに立つと皆さんの席に座って卒業式を迎えた日のことを思いますし、あの日のことをしっかりと覚えています。いつまでも心に残るのが高校の卒業式です。

さて先に校長先生から「世界に目を向けること」「体験すること」の祝辞がありました。

皆さんに世界を見ることについて言葉を届けます。僕が初めて世界を旅したのは22歳の時でした。ローマを訪れたのですが、そこで得難い経験をしました。時のローマ法皇、ヨハネ・パウロ二世に出会ったのです。法皇にローマを案内してもらい誰も知らない歴史と世界を見る機会に恵まれたのです。そう自分の世界が変わったのです。

世界には知らないことはいっぱいある、世界にはこんな凄い人がいる。世界を意識するように視点が変わりました。そうすると見え方が違ってくるのです。皆さんには世界を経験してもらって、世界が変わる体験をしてもらいたいと思います。

その後、アメリカで仕事をしたいと思い勤めていた会社の社内試験に挑みました。渡米して観たニューヨークで研修を通じて世界の中心を体験しました。この体験を日本で生かしたいと思ったのです。世界を経験するということは世界が変わること、日本という国、そして故郷に貢献しようと思うようになることです。皆さんにはしっかりと世界を体験して欲しいと願います。

大人になると進む方向に迷うことや不安になることがあります。そんな時は「えぃ」と軽く思い切ることです。軽くとは軽い気持ちでという意味ではなくて、結論を出すまでの重い時間を経た後に、思い切って行動することです。重い気持ちのままでは行動することはできないので、思い切って行動するためには軽い気持ちが必要なのです。

皆さんには、それができます。3年間をここで学んだ向陽生だからです。これから始まる大人への道を、向陽生としての自信をもって歩んでください。

保護者の皆さん、卒業おめでとうございます。僕も親になって、子どもが卒業式を迎えた日の感動と寂しさが分かるようになりました。心からお祝いいたします。

最後になりますが、僕が卒業式を迎えた日は不安が希望を上回っていました。この先、どこに向かうのか分からなかったからです。今日は感情が入り混じった日となりますが、皆さんには素晴らしい人生の扉が開いています。どうか卒業生の皆さんが素晴らしい人生を歩くことを願ってお祝いの言葉といたします。卒業おめでとうございます。一緒に頑張りましょう。

そして卒業式は進んでいきました。在校生からの送辞、卒業生の答辞に感動した後、卒業生が歌った「旅立ちの日に」に大きく感動しました。式が始まる前に校長先生から「全員での練習は昨日のリハーサルの一日だけだったのですが、感動して涙が零れました」と聴いていたのですが、言葉の通り涙を堪えるぐらい感動しました。卒業生のピアノ演奏とハーモニーの素晴らしさは、一日だけの練習とは思えないものでした。

向陽高校卒業式 向陽高校卒業式

校長先生は卒業生について「卒業生が入学した時はコロナ禍真っただ中だったので、行事経験やコミュニケーションが不足していたので、少し元気がないかなと思っていた先生もいたのですが、3年間で大きく成長してくれました。子どもは私達の予想を超えて日に日に成長していくと思いました。立派な向陽生として卒業式を迎えることになりました」と話してくれました。

心に残る卒業式でした。改めて卒業生の皆さん、おめでとうございます。

チャリティコンサート
チャリティコンサート後片付け

昨日開催した「能登半島支援チャリティコンサート」の募金の集計と後片付けを行いました。預かった募金は115,466円で皆さんの善意が予想以上に集まりました。

主催者が集まり話を交わしましたが「皆さんに喜んでもらえて募金も協力してもらえて良かった」「来てくれた皆さんと心が通ったので、とても嬉しいコンサートになりました」「こんなにたくさんの募金をしてもらったことは嬉しいですね、実施して本当に良かったなと思います」などの話になりました。

早速、集まった募金を県庁に届けました。皆さんの善意に心から感謝しています。