今月も大楠のお参りに行って来ました。樹齢400年を超えていると言われている大楠にお参りすると清々しい気持ちに浸れます。今朝は冷たい風と雨が降っていたのですが、大楠に到着した途端に雨がやみ青空が広がる不思議な時間となりました。
いつものようにお参りして空を見上げると、いつもと違うことに氣づきました。空に向かって伸びている大楠の枝から新緑の若々しい葉が生えているのです。枝の周囲から若い緑が生えていて、まるで龍が空に向かって飛び立つような光景になっているのです。もう少し身近な感覚では、サラブレッドのたてがみのようになびいているのです。
この光景から、春の到来を感じるような新しい命が生まれてくる感じがしましたし、新緑は雨のあがった青空に向かって伸び上がるような光景を初めて見ました。
3月を迎えるこの時期は、新しい年の扉が開く時期でもあります。大楠の姿をした龍が扉を開こうとしているような感じです。春と新しい年の扉を開けようとしている大きな龍の息吹さえ感じるようでした。また400年以上、春の扉を開いてきた大楠の歴史を辿るような感じがありました。
毎日のようにお参りしている人は「いつも大楠さんからエネルギーをいただいています」と話しているように、大地と空を結ぶ大楠から天と地、そして歴史という時間を生き抜いているエネルギーをいただきました。
大地に根を張る大楠の強い生命力を感じ、皮膚のような幹からそのエネルギーを受け取りました。今月もお参りできたことに感謝しています。
お世話になっているお店を訪問しました。扉を開けるとオーナーさんは驚いた表情だったので、「どうかしましたか」と尋ねたところ「昨日、知り合いのパン屋さんで片桐さんの話をしていたのですよ。二人で片桐さんのことを話していたので驚きました」という返答でした。
そのパン屋さんは僕も良く知っていますし、とてもおいしいので時々買いに行っています。共通の友人がパン屋さんだったので「そうでしたか。良く知っていますし、よくしてもらっています」と伝え二人で笑顔になりました。
このオーナーさんとの何気ない会話が店内を温かい空気で包んでくれたので、店内にいたお客さんも笑顔になって、それ以降の会話に入ってくれました。
温かい空気はその場にいる人に伝播して温かい会話が弾むことになります。その場はそんな空気に包まれて和んでいきました。オーナーさんは「良くしてくれるお客さんが来てくれることが嬉しいことです。お客さんによって嬉しい気持ちになることもありますし、嫌な気持ちになることもあります。同じ一日なら嬉しい気持ちでいたいので、片桐さん、時々は来て下さいね」と伝えてくれたことに感謝しています。
温かい空気に包まれる時間は嬉しい時間に変化します。
クオリティソフト創立40周年記念式典に出席しました。創立40周年で和歌山県に本社を移してくれてから8年目になると思いますが、本社が和歌山県に移転してからのおつきあいです。今日の話を聴いても、クラウドの分野で全国をリードしている会社だと思っています。創立40周年、おめでとうございます。
移動する道中、ご一緒した方々との話です。
「この年になったら良い人とだけ付き合うようにしています。時間は限られているので、どうしても全力で会社を守らなければならないと思うとき以外は、笑顔でゆったりとしたいと思っています。だから今は昔と違って、そんな人とだけつきあいをしています。精神的に楽になりますし、残されている時間を考えると楽しいと感じる人といる時間を大切にしたいのです。そうではない無駄な時間は使わないようにしています」と話してくれました。
車中の私達は全員、共感したことは言うまでもありません。時間は有限ですから、無駄に使うことはできません。