活動報告・レポート
2024年2月17日(土)
県政報告会
県政報告会

宮地区連合自治会長会議で県政報告をさせてもらいました。同会議の席で議会報告を行ったのは初めてのことです。予め今回のテーマとして「和歌山県の将来に希望の持てる取り組みを紹介して欲しい。特にロケット打ち上げは絶対に説明してください」と依頼をいただきました。そこで次のテーマを中心に説明しました。

1.宮小学校での講演会開催について

県内公立学校で取り組んでいる「早ね、早起き、朝ごはん」についての講演です。

2.JR和歌山駅周辺再開発に係る事業構想について

令和6年度に調査費として3,000万円を予算化する予定です。内訳は和歌山県、和歌山市、そしてJR西日本が、それぞれ1,000万円を負担します。再開発はJR和歌山駅西口だけではなく東口も範囲に含めることで中心地の活性化を目指します。和歌山市の中心部はJRの線路によって東西に分断されていることが発展を阻害している部分があります。東西を結ぶような構想に仕上げたいと考えています。

また関西空港から和歌山市までのリムジンバス利用者の玄関口はJR和歌山駅東口です。この地域が和歌山市のイメージを形成します。カフェやレストラン、飲食店や物産センターなどが並ぶ東口にすべきだと考えています。

3.串本町でのロケット打ち上げについて

初号機の打ち上げの観覧チケットは完売しているように全国からお客さんが訪れることになります。ロケット打ち上げは他にはない観光資源になりますし、将来は宇宙産業につなげていきたいと考えています。ここに至るまでには約16年の歳月を要しています。「宇宙に最も近い和歌山県」講演会開催や「JAXAスペースティーチャーズ和歌山」に任命した高校教師による宇宙教育の実践など、地道な取り組みの結果が現在につながっています。

4.熊野白浜リゾート空港について

令和6年度に同空港の滑走路の延伸のための調査費用を予算化する予定です。国際線化を図っていることから、更に多くの便の乗り入れを可能にするため、500メートル延長して2,500メートルにすることを検討する予定です。インバウンド観光客とビジネスのお客さんを迎え入れるために実現に向けて取り組みたいと考えています。

5.和歌山県として地球環境問題に対応するため、洋上風力発電の建設に向けた取り組みが具体化しています。関西で適地性があるのは和歌山県だけなので、地球温暖化対策と経済効果を図るための取り組みです。
6.企業誘致について

和歌山市内へのハイテク企業の誘致を進めています。進出が決定している企業があり、そのことから周辺への企業進出も検討されている状況です。雇用と域内経済のために取り組みを進めます。

7.公共交通について

市内の公共交通は乗車客が減少していることから、減便または廃止の検討がされている路線があります。議題にある和歌山バス「鳴神線」は令和6年9月末で廃止の対象路線となっています。但し、令和6年度の和歌山市の公共交通に係る予算案が可決されると、補助金を支給できますから令和6年度は存続することになります。

問題は、このまま乗車客が少ないままで1年間推移すると、やはり廃止対象の路線になることです。地元の皆さんは勿論、宮地区の方々の利用をお願いします。

また提案いただいたバス停の問題については、過去に県議会で提言して継続した取り組みを行っているところです。公共施設やコンビニが近くにあるバス停を移動させて、待ち時間を快適なものにすることや、バス停に雨除けと風よけ、ベンチと荷物置き場を設置して、特に免許証を持たない高齢者の利便性を高めることの質疑を交わしています。地元の皆さんと連携して公共交通を存続させることや利便性を高めることを考えています。

合わせて、地元を通る貴志川線の存続は宮地区連合自治会の総意だと考えていますので、県の支援を前提に、存続させていくことの取り組みを行います。

以上のような内容の県政報告としました。

県政報告に伴って、皆さんからいただいた意見は次の通りです。

  • 和歌山バス「鳴神線」が令和6年9月末で廃止することはあまりにも唐突感があります。近年の乗車数が減少している原因はコロナ禍のためですから、地元には利用者がいるのです。行政は簡単に路線の廃止と言うのではなく、考えられる対策を講じて、地元にも「利用促進しなければ、今のままでいると廃止になりますよ」などの説明をしてもらったうえで利用者数を見て欲しい。和歌山市から、地元利用を呼び掛けるなど対策した結果、乗車数が増えなければ地元として納得します。せめて1年間は試して欲しいと思います。
    また利用促進にあたって、地元百貨店の協力をもらえないでしょうか。百貨店のお買い物の割引チケットと乗車券をセットにした切符の取り扱いや、百貨店の割引クーポンと和歌山バスと連携した取り組みをしてもらうなど検討して下さい。
  • JR和歌山駅の東口には観光名所がたくさんあります。太田城水攻めの址、日前宮、紀伊風土記の丘、向陽高校など、ここにお客さんが来ないのは不思議なぐらいです。和歌山市観光と街づくりの拠点になるよう行政の取り組みをお願いします。

以上の意見です。連合自治会と連携を図り、更に地域発展につながる取り組みを実施していきます。今回、県政報告の良い機会をいただいたことに感謝しています。

無農薬野菜
無農薬野菜を育成しているAYファームのマルシェに行ってきました。今朝、収穫したばかりの新鮮野菜を食しました。この会社は本社で育苗しファームに植え替えて育てています。本業ではないのですが「安心な野菜を提供したいこと、従業員の健康づくりのためにファームを行っています」。そんな話をたくさん聴かせてもらいました。