活動報告・レポート
2024年2月14日(水)
「和歌山きもの文化普及協会」総会
「和歌山きもの文化普及協会」総会

「和歌山きもの文化普及協会」総会に出席しました。準備を進めてきた今回が第一回目の開催となりました。設立に至るまでの経緯を聴いていたので、本日のご盛会を心からお祝いいたします。

さて開会にあたっての植野会長からの挨拶は感動しました。僕の主観を交えて以下に挨拶の要旨を記します。

和歌山きもの文化普及協会 総会

和歌山に着物文化を普及させるための活動は8年前から実施してきました。しかし丁度1年前のことですが、体力的にもきつくなってきたので「もう活動を止めよう」と思うようになりました。そこで一緒に活動してくれている仲間の皆さんに相談したところ、みんなが「しよう(活動を続けよう)」と言ってくれました。私は悩み考えましたが、みんなが「しよう」と言ってくれたので「もう少し頑張ってみよう」と思い直し、この活動を続けることにしました。

あの時、みんなが「仕方ないからやめよう」と言っていたら、今日の総会はなかったと思います。みんなが活動を続けようと言ってくれた1年前からきもの文化普及協会の設立準備を進めてきて、今日を迎えることが出来ました。

この会設立の目的は次の通りです。

日本の伝統的行事や式典、お祀りなどの場面で着物を着ることがなくなっています。全国的にそうなのですが、特に和歌山県は着物を着る機会が少ない県だと思っています。

生活の場で着物を着て欲しいとは思っていません。無理に着物を着ようと思っているわけではないのです。多くの国では伝統的な式典や国や県の式典で、自国の民族衣装を着用するのは当たり前のことです。自国に誇りを持っているからです。

それに対してわが国は卒業式や入学式でも着物を着ることはなくなりました。着物は日本の伝統衣装ですから寂しい限りです。伝統は一度絶えてしまうと、元の状態に戻すことは難しいと思います。着物文化を絶やしてしまうと、再び興すことは継続するよりも困難になってしまいます。着物文化を絶やさないためには、私達が活動を続けること。そして会員を募りすそ野を広げることです。もうひとつが子どもに着物文化を体験してもらうこと。つまり伝統的な教育です。

それで本協会が意識すべきことは次の三つを考えています。

  1. 子ども時代に一度体験したことは、大人になっても覚えてくれるだろうと期待しています。学校に着物の着つけ教室を行います。
  2. 家で着物を着たことを家族に話してくれることを期待しています。
  3. 着物に興味を持つ子どもと家族が出て来てくれることを期待しています。
和歌山きもの文化普及協会 総会

地道な活動だと思いますが、地道に継続する以外に着物文化を維持する方法はありません。このような目的を持って小学校などに着物の着つけ教室を行っていますが、子ども達から教えられること、感動させられることばかりです。

気持ちを着た子ども達の笑顔が素晴らしいのです。ある学校からは「子どもの顔をSNSで発信することは控えてください」と言われていたのですが、子ども達が喜び、笑顔になっている姿を見た学校側は「SNSで発信する時にこの笑顔がないと感動を伝えられませんね。SNSで発信してくれて大丈夫です」と対応してくれました。子どもの笑顔と学校の対応は本当に嬉しくて感動しました。この他にも、学校での着付け教室に関してはたくさんの反応があります。

この感動を味わえるのは、やろうというメンバーがいてくれるから続けられていることです。一緒にやろうというメンバーがいなければできていないことです。この総会を機会として、これまでの学校での着付け教室に加えて、地元の大学、「大阪・関西万博」への出演、そして障がい者施設の皆さんに体験してもらえる活動も行いたいと思っています。

以上の主旨の挨拶をしてくれたことに感動しています。そして活動を続けるためにも、団体、個人の会員を増やしていきたいことの抱負を語ってくれました。案内をいただいた総会に出席して「本当に良かった」と感じています。

その他
  • 春のフェスタの実行委員会に出席しました。フェスタ出演者と協議と調整、出店内容について話し合いました。
  • 私立高校で開催されたオンライン授業を聴講してきました。教室で授業を受ける体験は久振りのことで楽しく授業を受けられました。
  • 平和ポスターコンクールに作品を応募してくれた小学校へのお礼訪問の準備を行いました。皆さんの協力のお陰で、本年度のこのプログラムを終えることが出来ました。