今月の茶道部会議に出席しました。先月に引き続いての会議ですが、今年の活動計画の確認を行いました。昨年までは主として半期の活動計画が示されていましたが、今年は年間スケジュールを発表してくれたので、予定が立ち準備と参加が容易になりました。また昨年の決算報告があり全員一致で承認されました。
茶道部長から「今年もたくさんの行事を行いますが、皆さんの協力を得て楽しい活動にしていきたいので、よろしくお願いします」と挨拶があり、日程確認と主担当などを決めていきました。一つの行事を行うにしても複数人の準備と運営の協力が必要です。基本的には全員体制で実施することになりますから、共通認識をする機会となりました。
また会議の中で、会員の皆さんから「関心があります」と発言のあった「串本町のロケット打ち上げ」について説明を行いました。要約して以下に記します。
令和6年3月9日に初号機の打ち上げが決定しました。全国から見学に来られるので地域振興や観光振興につながる取り組みだと考えています。今後は、ここから発展させて宇宙産業のすそ野を広げる施策や宇宙教育へと展開する必要があります。
このことは当初から考えていたことなので、「宇宙に最も近い和歌山県」の完成形を目指した取り組みを実施していくことになります。わが国では鹿児島県にJAXAのロケット発射場がありますが、民間ロケット発射場があるのは和歌山県だけです。一気に和歌山県が宇宙ビジネスの先進県になるので、これからの動向に注目して欲しいと思います。また当面は一年に一機程度になりますが、数年後、ロケットビジネスが軌道に乗れば、年間20機を打ち上げる考えがありますから、和歌山県と宇宙がより強く結びつきます。
「宇宙に最も近い和歌山県」を目指しているので、皆さんのご支援をお願いします。
以上、茶道部員の皆さんもロケット打ち上げに関心があったことから、会議の席で説明したものです。
いきいきシニアの役員の方々と会議を行いました。議題は令和6年の活動計画の確認と当面の実施内容の説明でした。会員の皆さんには、地元の歴史と文化を知ってもらうことが目的の一つなので、熊野古道ウォークやお隣の海南市の歴史を巡るウォークなどを春に計画しています。役員の方々は企画力があり元気いっぱいなので、会議は全速力で進んでいく感覚があります。
役員の一人の方は「NPOの活動なので、目的はシニア世代の会員の方々に元気になってもらうこと、健康づくりのお手伝いをすることにあります。現役を退いた人達が社会と接点をなくしてしまうと、自分も地域も活力がなくなります。そのため同じシニアの役員が計画を作って、参加しやすく楽しい行事に仕上げています。毎回、募集定員いっぱいの方が参加してくれるのは、毎月のウォークなどの行事を楽しみにしてくれているからです」と話してくれました。
会話の中から新しく誕生した企画もあり、3月はお坊さんの講義を聴きながらこの会議を行う予定にしています。
元地方自治体の幹部職員の方と懇談した時の話です。定年した後、再任用を希望すればその任に就けることがあります。人によって配属は異なりますが、支所の所長もそのポストの一つです。今日、こんな話を聴かせてくれました。
私は3年間支所長を務めた経験がありますが、ここで大事なことは地元の自治会長の皆さんとのコミュニケーションです。所長だからと言って座っているようでは地元から信頼されません。自ら会長宅に出向いて、地域の問題点や困っていることを聴いたり、逆に市が計画している施策の説明を行ったりします。計画を進めるためには地元自治会の協力は不可欠であり、同意してもらうにはコミュニケーションが必要なのです。自分で言うのも何なんですが、この3年間は地域の皆さんとのコミュニケーションに努めました。3年後、職責を離れる時は送別会を開催してくれましたし、その後のつきあいも続けていました。
実際問題として、市政の取り組みを理解して協力してもらうことは簡単なことではありません。役所で策定した計画通り、役所の理屈通りに施策が進むことはなく、話し合いをしながら同意をいただくことになります。地元にとってどんなに良い計画であったとしても、職員と地元のコミュニケーションが図れていなければ、その計画は停滞します。やはり現場の職員の力が必要で、支所長を始めとする職員が日常からどれだけコミュニケーションを取っているかが鍵となります。
後輩の職員にはそのことを話していますが、デジタル化の時代に入ってからは仕事におけるコミュニケーションの重要性は薄れているように感じます。仕事のデジタル化は便利なツールですが、合わせてコミュニケーションの必要性も変わらないと思います。
この話の通り、デジタル社会においてもコミュニケーションは従来と変わらず必要なものだと思います。
そう言えば、仕事におけるコミュニケーションという言葉を聴くのは久しぶりのことでした。失われつつあるものの一つかもしれません。