活動報告・レポート
2024年2月3日(土)
ヤングライフセミナー
ヤングライフセミナー

20歳代の若い皆さんを対象としたヤングライフセミナーで、県政報告をさせていただきました。20歳代で社会経験も少ない方が対象のため、和歌山県の将来に期待できる話を中心に報告会を進めました。

1.串本町でのスペースワンによるロケット発射について

JAXAのロケット発射場は鹿児島県にありますが、民間ロケット事業者の本格的な発射場は和歌山県串本町にあります。令和6年3月9日に初号機の打ち上げが決定しました。コロナ禍の影響で部材の調達ができなかったことや、原材料費高騰により組み立てが遅れたことなどから初号機の打ち上げが延期になっていましたが、ようやく打ち上げることが決定しました。関係者の皆さんの取り組みに敬意を表しますし、和歌山県串本町が民間ロケットの発射場として最先端の町になります。ロケットに関する串本町のキャッチフレーズは「最南端のまちから最先端のまちへ」ですが、本州最南端の町がわが国で宇宙に最も近い町となります。和歌山県にとって誇れるものであり、宇宙産業の集積や宇宙教育など、可能性に溢れた事業となります。これまで和歌山県や和歌山県教育委員会、JAXA、和歌山大学そしてスペースワン社を始めとする多くの関係者の取り組みが実を結びました。

ロケット打ち上げに尽力された方々、中でも元JAXAの故上野精一さんは、きっとこの日を迎えられたことを喜んでいると思います。串本町に立って和歌山県が宇宙への希望になる話を語ったことが昨日のことのように思います。夢のまた夢だった「宇宙に最も近い和歌山県」が実現することになったのです。

宇宙に関する講演会、宇宙教育、JAXAスペースティーチャーズ和歌山の取り組みなどが浮かんできます。若い皆さんには和歌山県にはロケット発射場があり、宇宙産業、宇宙教育の先駆者であることを知っていただき、和歌山県に誇りを感じてもらいたいのです。

このロケットの打ち上げは、突然、起きたものではなく、15年以上前の志、思い、行動が現実になったものです。これからのロケット打ち上げに期待して欲しいと思います。

2.熊野白浜リゾート空港について

昨年から、熊野白浜リゾート空港は国際線の就航が可能になっています。つまり税関と検疫を備えられる国際空港に変貌を遂げているのです。昨年はベトナム便の発着陸、今日、韓国便が到着したようにチャーター便ではありますが、国際空港としての役割を果たしています。アジアの国々から和歌山県に直接入れることになっていますから、観光やビジネスで大きな成果が期待できます。和歌山県には国際空港が存在していることを知って下さい。

そして令和6年度には熊野白浜空港の滑走路延長の可能性調査を行います。現在の2,000メートルから500メートル延伸できないかを調査する予定です。延長2,500メートルの滑走路が完成すれば、大型機の発着が可能になりますし、アジア以外の国と和歌山県が直接つながることも可能です。そんな可能性を秘めた調査を行います。但し、500メートルの延伸は予算と場所の確保、地元同意が必要となるため、実現は容易ではありませんが、県土発展に向けての前向きな取り組みになります。

3.企業誘致について

和歌山県は先進企業の誘致に努めています。現在も誘致活動を続けていますが、県工業用地への進出企業が決まってくるなど実績が出てきています。税収と雇用、人口を維持するために企業誘致は必要不可欠な取り組みであり、最重要課題と位置付けています。

法人税や固定資産税などの増加が見込めると、将来の自主財源の見込みが安定しますし、人口減による地方税の落ち込みが止まるので、税負担の軽減にもつながります。今春は賃上げが期待できるので、更に可処分所得を増やすためには税負担や社会保障費の負担の軽減が必要となります。経営団体と労働組合、そして政治が一体となって賃上げと税負担の軽減の取り組みを進めたいと考えています。

4.その他

県内河川における小水力発電の可能調査や、森林資源のカーボンクレジット化の可能性調査、公共建築物への太陽光発電の普及などを実施する予定です。また紀伊半島一周高速道路は令和7年度にはすさみ町から延伸して串本町まで開通する計画であり、みなべと南紀田辺間の四車線化と合わせて県内交通の利便性は高まります。仕事や生活、観光に好影響を与えることになりますから、これらの施策にも期待を持って下さい。

主に以上の項目について説明を行いました。若い皆さんが、和歌山県の希望を感じてくれたことを願っています。

その他

県政に関する意見を聴かせてもらった、飲食店、カラオケ店、ライブハウス、代行会社、法曹家、民間放送局、リース業を始めとする皆さんに感謝しています。