活動報告・レポート
2024年1月25日(木)
令和会
令和会

本日の令和会では「能登半島地震の支援と課題」「和歌山県の防災対策」などを議題として会議が進められました。

会議の席でメンバーから出された意見です。

  1. 災害が発生した時の初期段階は自分で避難行動をする必要があります。所謂、自助ですが、そのために必要なことは健康です。日常において健康を維持することを意識した生活や運動を行うことが第一です。共助の前に自助がありますから健康であることが身を護るための第一歩です。
  2. 次の段階の共助ですが、これは国や自治体が支援活動に入るまでに必要なもので、基本は自治会、自主防災組織を機能させることです。日頃からの避難訓練や防災講演会などで行動と意識づけをすることが大切で、自治会単位の避難行動を促すことです。
    和歌山市内では、片男波自治会が先進的な取り組みをしています。誰が誰を支援するのか役割分担をしていますし、避難行動に資する器材を整えています。避難訓練は行っていますし、井戸の位置図も配っています。
    防災体制を確立させることは簡単なことではありませんから、日頃から自治会内のコミュニケーションを取っておくことが共助へとつながります。
  3. 大災害発生時の避難所のあり方が問題です。学校の体育館を避難所に指定している地域が多いのですが、ここで数週間も避難生活をすることは体力面、精神面で負担が大きいと思います。
    そもそも体育館は生活をする場所ではありませんから、長期に及ぶ避難生活に適していません。一次避難場所として逃げ込む施設であり、そのために飲料水や食料、毛布、段ボールベッドなどを備え付けています。
    あくまでも一次避難所なので、数日程度、仮の生活をする場所と考えたいところです。問題はプライバシーや感染症対策、トイレやお風呂、疾患がある方への配慮と対応です。
  4. そしてできるだけ、数日以内に二次避難所に移動する体制を整えておくことが必要だと思います。市内外のホテルや旅館と災害発生時の避難所協定を結ぶことや、福祉避難所の協定を増やすことも必要です。和歌山県でも飲食店やコンビニと災害発生時に支援を求める協定を締結していますから、さらに拡大することも必要です。
  5. イタリアでは州が備えている、部屋と簡易ベッド、トイレをユニットとして大型トレーラーを被災地に派遣しているようです。また避難所では二日以内に簡易ベッドと冷暖房機、家族単位の空間も用意することが基本だそうで、衛生面で配慮されたトイレとシャワーが完備されると聞きました。
    加えて周囲の州からはキッチンカーが派遣されて、巨大テントを設置、翌日から温かい食事を提供するそうです。先進国の取り組みを参考にして和歌山県の防災計画の見直しを図りたいと思います。
  6. 役割分担を明確にする必要があります。今回のような災害の場合、現場で作業が出来るのは自衛隊と消防、警察ですから、県と市が自衛隊と連携を図る体制を整えておく必要があります。日頃から連携を図っておくこと、情報連携を行っておくことが不可欠です。組織として連携体制を整えておかなければ、有事に際して対応できません。
    そしてトップの役割は、緊急の予算措置を行うことです。役割分担ができていないので災害発生時にチグハグな対応になっている印象があります。

以上、提言された意見も今後の避難活動に役立てたいと考えています。

また和歌山市とJR和歌山駅と阪和線の課題についても議題となりました。JR和歌山駅周辺の東西の道路が鉄道で分断されていることや、阪和線で和歌山市から天王寺までの移動時間が長くなっていることが和歌山市にとってマイナスなので、解消すべきとの意見がありました。

この問題は議会で提言していることであり、これまでも継続した取り組みを行っているところです。

その他
  • 「龍馬World in 和歌山」大会実行委員会が開催されました。今後のスケジュールと大会進行案などを議論しました。