活動報告・レポート
2024年1月18日(木)
和歌山県教育表彰式
和歌山県教育表彰式
和歌山県教育表彰式

「和歌山県教育表彰式」に出席しました。学校教育や社会教育に多大な功績を遺した皆さんを称え、知事や県教育長から表彰する式典です。今回、表彰された皆さんに心から敬意を表します。ご受章おめでとうございます。

ここで知事からの祝辞で印象に残る言葉がありましたので、以下に僕の主観を交えてその一部を記します。

人間力を育むことが教育です。デジタル社会において、教科書に書かれたことを暗記することに意味はありません。正解のない答えを導くことが社会なので、自ら問題を考えてそれを解く能力こそ大事なことです。正解があり、そこに導く能力はAIが進展している時代に求められているものではありません。

社会では人間力こそ大事なので、教育者に求められるのは人間力を形成する授業であり指導です。

学生時代の授業で覚えていることはほとんどありません。覚えているのは教科書の内容よりも、先生が授業で話してくれた教科から逸れた話です。高校の先生から聞いた話は今でも覚えています。その中の一つを紹介します。

「人生は良いことも悪いこともあります。良いことばかりではありませんし、悪いことばかりでもありません。不思議なことに大きな良いことがあれば、大きな悪いことが起こります。人生は辻褄が合うようになっているもので、結局はプラスマイナスがイコールになるのです」という話です。

卒業してから50年近くが経過していますが、この年になって思うことは、つくづく人生はその通りだなということです。良いことばかり続きませんが、悪いことばかりも続きません。その繰り返しが人生なんです。

以上、知事の言葉から印象に残ったことを記しました。人生においては人間力が大事であり、良いことと悪いことはやがてフラットになるのです。

表彰を受けた先生の答辞の中の言葉です。「教育とは、生徒に希望を語ることです」。この先生の凄い言葉だと思いました。教育とは希望を語ること。社会のリーダーにとっても同じことが言えます。希望を語り将来の展望を示すことがリーダーの役割ですから、教育と同じです。

そう思うと教師の役割はとても大事なことで、生徒に将来の希望を抱かせることが求められるのです。知識や暗記、点数を取ることが教育の目的ではなく、将来に希望を持って人生を歩くことに気づかせることが目的です。

教育表彰を受けた皆さんから学ぶことがありました。授業を受けているような式典に出席できたことに感謝しています。

料理飲食業組合役員会

和歌山市料理飲食業組合役員会に出席しました。組合長から組合の課題として「組合員数が減少しているので会員を増やすことが課題です。そのためには中央保健所の窓口との連携が必要なので和歌山市との協議を進めたい」と伺いました。

人口減少と高齢社会において、どの組織、団体も会員数を減らしています。増やすことは簡単なことではありませんが、増やす取り組みをしなければ将来とも減少するばかりです。

できることから取り組む必要性を伝えてくれました。

役員会に当たって僕からの挨拶です。

「新年を迎えて、皆さんには今年もよろしくお願いいたします。新年のお祝いすべき会ですが、元旦に発生した能登半島地震について話したいと思います。

被災地から帰った方々から現地の様子を聴いています。避難所で一番困っていることはトイレだそうです。これは事前に分かっていることであり、備えていたはずですが、実際に被災すると対策通りになっていないのです。トイレの数が足りない。トイレが汚いので使う気持ちにならないなど、深刻な状況になっているようです。

また支援物資も被災地に届けられない状況が続いています。当初は道路が塞がっているので被災地に入れないことが原因で送れなかったのですが、最近は支援物資を受け入れるための人手が足りないので受け取れないと原因が変わっています。

いずれにしても被災地、避難所では物資が不足しているのですが、届けられない状態になっています。このことも想定して防災計画に組み入れていたと思いますが、実際は違うことが分かります。

和歌山県も防災計画を策定していますが、和歌山県が被災した場合も、同じことになると思います。地震や津波の被害は、想定していた以上のことになるのです。それに備えることは容易ではありませんが、それでも対応できるように最大限の備えをしておくべきです。

更に大事なことは食事です。トイレやお風呂と共に食べることが被災地からの要望です。

料理飲食業組合の皆さんにも日常から、それぞれのお店で防災対策を考えていただき、どうか無事でいて欲しいと思います。そして被災された皆さんに食事を提供できるように体制を整えておけるよう、組合として考えてくれると有り難いです。コロナ禍明けの社会情勢は厳しいので、そこまで至らないと思いますが、日常と非常時の両方の店舗運営と組合のあり方を考えていただくことをお願いいたします。

本来であれば新春のおめでたい話をすべきところですが、能登半島地震の支援から思ったことをお伝えして挨拶とさせていただきます。本年もどうかよろしくお願いいたします」。

その他
  • 自衛隊の方々と、国防や能登半島地震への対応、自衛官の募集などの話を交わしました。いずれも重要な問題だと認識していますので、今週末にも再度、話を伺うこととしています。
  • ライオンズクラブ合同例会を行いました。二つのクラブが合同で例会を行うことは、より深く社会貢献について考えるきっかけになるものでした。