能登半島地震の被災地に必要なモノを届けるため、今週までに揃えた支援物資の仕分け作業を行いました。倉庫に保管していた物資を仕分けして段ボールに詰め込み、何が入っているのか分かるようにラベルを貼っていきます。輸送先の輪島市までは道路事情が良くないので、4トントラック以下が通行できるだけです。そのため4トントラックに積み込める量の仕分けも行い、何度かに分けて来週に搬送することにしています。
ボランティアで支援物資を集めて仕分け作業を行っている皆さんの善意は被災地に必ず伝わると思いますし、冷たい風が吹く倉庫で心を込めた作業をしている温かい気持ちも分かってくれると思います。
「支援物資を届けたい」。そんな心が人を動かし、和歌山県から石川県へ心を届ける作業を行っています。「被災地の皆さんのことを思うと、こんな寒さなんてたいしたことはない」と話すみんなの気持ちが「届くと良いな」と思います。そんな気持ちで作業を行ったので、寒い環境下での作業現場も暖かくなりました。
上原ハツさんの事務所に仲間が集まり、ロサンゼルス在住の弟さんと、東京で音楽の専門誌を発刊している弟さんの話を聞かせてもらいました。今回は、主に音楽の専門誌の話になりました。
上原さんが発刊している音楽の専門誌は、トランペットやオカリナ、フルートなど楽器に特化したとても珍しい雑誌です。楽器に視点を当てた冊子は他にないようにも思えるほどです。上原さんは小さい頃から音楽が大好きで、上原ハツさんから「将来は楽器屋さんになりたい」と話していたと聴かせてもらいました。音楽大学に進学のため上京し、その後はヤマハに就職して楽器の知識を習得していきます。しかし夢は楽器店を開くことだったので退職し、紆余曲折を経て楽器の専門誌を発刊することになったのです。今でさえ珍しい楽器の専門誌ですから、当時は画期的だったと思います。
上原さんは「音楽を聴くことも素晴らしいことですが、音楽を演奏できると、もっと楽しくなりますよ。10倍も楽しくなりますから楽器に親しんで欲しい」という考えから楽器店の開業を目指し、そして楽器の専門誌発刊へとつながったのです。
これらの専門誌は東京を中心に販売されていますが、残念なことに和歌山市内の書店で見かけることは少ないのです。今日、「取り扱いがされていないのでは」という話が出たように、地方都市で楽器に特化した専門紙の需要は少ないかもしれません。ここに首都圏と地方との音楽文化の違いを感じることができます。
随分長く少子化の時代が続いていますから、学校での吹奏楽部のメンバーも減少していると聞きました。そして以前いたような熱心な指導者の先生も少なくなっているので、元教師から「吹奏楽部の活動も寂しいものになっている」話も聴かせてもらいました。
しかし音楽を教えている先生は「音楽には良いことがたくさんあります」と伝えてくれました。
「サッカー部の生徒の保護者に依頼を受けてピアノを教えています。ピアノは両手を使い、しかも違う旋律を弾くためバランス感覚を養うことになるそうです。バランス感覚が良くなることでサッカーにも好影響があると聞いています。また高齢者が楽器演奏することで頭と指を使うので、認知の予防にもなると聞いています。演奏中は背筋も伸びますし、肺活量も必要となりますから健康に良いと思います」と話してくれました。
楽器が演奏出来たら良いと思っている人は多いのではないでしょうか。その機会がないことや、楽器が身近にないことを補う役割を上原さんの会社は行っています。コロナ禍以降、非接触が社会の主流となり、教室で楽器を習う人も減少しているそうです。インターネットでの指導も行っているようで、上原さんが目指している「楽器に親しむと人生が楽しくなる」仕事を実行しているのです。
若い頃に目指した仕事に就いている上原さんは、今もなお、楽器演奏の楽しさを全国の皆さんに伝えてくれています。楽器の専門誌発刊もインターネットでの楽器指導も、その表れです。
「和歌山県の音楽文化発展の応援ができるなら、弟は喜んで協力してくれるでしょう」と話してくれたように、和歌山県出身の皆さんが故郷に貢献できるしくみを考えたいところです。仕事のため和歌山県を離れている方々も、故郷の発展を応援したいと思ってくれていることは有り難いことです。今回のご縁にも感謝しています。
和歌山商工会議所の会議室での研修会にお招きをいただき県政報告を行いました。参加者は若い人が多かったため「和歌山県の将来に希望の持てる政策」を中心に据えて県政の動きを説明しました。
メモを取りながら真剣に聴いてくれている方や、時々、頷きながら聴いてくれた方もいました。将来の和歌山県を今、築いていることを理解してもらえる話ができたと思っています。