活動報告・レポート
2024年1月11日(木)
和歌山きもの文化普及協会
和歌山きもの文化普及協会

「和歌山きもの文化普及協会」の役員の方々に会議のためお越しいただきました。会議の趣旨は次の通りです。

着物を着る習慣がなくなりつつあり、このままでは「着物文化」が消えてしまう恐れがあります。これまでも小学校、中学校、高校への着付け体験授業を行ったり、親子着付け教室などの取り組みを行ってきました。

しかし個人としてボランティアで活動を継続することは厳しいので、一年の準備期間を経て「和歌山きもの文化普及協会」を立ち上げることになりました。活動は、これまで個人で行ってきたことを継続することになりますが、和歌山県や和歌山市に「着物は日本の伝統文化であり、普及と継承していくことは大事なこと」だと認識してくれるようお願いします。

これまでの活動の成果として、市内の小学校では「着物クラブ」を設置してくれたところがありますし、和歌山市内のコミュニティセンターからの依頼で「着付け教室」を開催してもらっています。

これらの活動を継続していくと同時に、次世代につなげるためには大人や企業の理解と協力が必要と考えています。個人委員や法人会員を募り、着物文化の普及に努めていきたいと考えています。

以上が設立の趣旨です。これまで個人として活動をしていたところ、賛同者から「協会として活動を続けたい」との願いがあり、今回、設立に至ったというものです。

令和5年末には、和歌山駅前に飾られているイルミネーション通りを、着物を着て歩こうというイベントを開催するなど、着物文化を知ってもらうための新たな活動にも挑戦しています。またインバウンドのお客さんを対象にした、着物を着て和歌山城内などを歩く取り組みも行なっています。外国人にとって着物は珍しいので好評だったと聴かせてもらいました。インバウンドのお客さんに和歌山県の歴史を知ってもらい、日本の伝統を体験してもらえる機会になったと思います。

今年は普及拡大するために、市内観光や歴史講演会などと協調した取り組みも検討できるのではと思っています。

本日、会議のため県庁に来てくれた役員の方々は、洋服の下に着物を着用する出で立ちでした。洋服と着物を組み合わせた衣装は全国的に普及していますが、協会の代表者からは「もう8年ぐらい前から実践しているもので、私達は『和歌山スタイル』と名付けて当時から発信しています。『和歌山スタイル』は和歌山県発の着物文化だと思っています」と話してくれました。

洋服と着物を組み合わせて着る「和歌山スタイル」は、「記紀」の時代から続いている和歌山県の深い歴史と文化に似合っています。この「和歌山スタイル」の着物文化と和歌山県が有する歴史と文化を協調させて県内外に発信できたら活動の領域が広がると思います。

今年以降の活動について、以上のような話し合いを交わしました。

能登半島地震への支援

能登半島地震の被災地の状況が報道されていますが、被災現場の置かれた状況を見て「何かできないだろうか」と思っている皆さんから問い合わせをいただいています。

先週来、多くの皆さんがたくさんの支援物資を用意してくれたことから、被災地の自治体と連携を図り、直接、届ける段取りがつきました。必要な支援物資だけを集めたのですが、トレーラーが必要なほどの物量となり、本日、現地の自治体から「道路被害などの関係上、被災地に入れるのは4トントラックまでです」という回答があり、再度、更に必要なモノを仕分けすることにしました。重さにして14トン以上の支援物資を、4トントラックに積める程度に仕分けして、現地に届ける準備をしています。

飲料水、カイロや消毒液、毛布や防寒着などを段ボールに詰め込んでトラックに積み込む作業を待つようにしています。

能登半島地震への支援物資 能登半島地震への支援物資 能登半島地震への支援物資

支援物資の呼びかけに際して多くの方々が協力してくれたように、心ある皆さんの気持ちが詰まった段ボールです。只の支援物資ではなく心の詰まった段ボールだと思います。

皆さんの気持ちを、来週にでも被災地の自治体に届けたいと思っています。皆さんの温かい心と接して、寒さ厳しい中ですが温かいものを感じました。和歌山市民の温かさ、日本人の助け合いの気持ちなどを感じています。