「いきいきシニアわかやま」役員の方々と、新年度の行事計画などに関する会議を行いました。会議の場所は画家のアトリエをお借りして、今年の干支である龍の絵に囲まれながら協議を行いました。
まず計画案の話し合いの前に、会の運営の考え方と行事参加者への思いを伝える方法について説明を聞かせてもらいました。今春で発足して16年目を迎えますが、発足以来、年間50件以上の行事を計画して実施している和歌山県内のNPO法人は他に知りません。15年間、継続して行事を実施していることに敬意を表しますし、新年度に向かって行事計画を策定する中で、改めて考え方を統一していることは凄いと思います。
さて計画案の中で力を入れているのが「源氏物語」です。「源氏物語ミュージアムを訪ねるツアー」や「源氏物語ゆかりの地を訪ねるツアー」として石山寺や平等院などを計画しています。毎年、大河ドラマなどから興味を持って学べるツアーを計画していることも特徴の一つです。
もちろん、従来と同じように熊野古道ウオークや和歌山市内の歴史を訪ねるツアーも計画しているので、今年も年間50回以上の行事を予定しています。
田村茂画伯が寄進した龍の天井画を訪ねるウオークを新たに計画していて一願時や紀三井寺を訪ねて回ることも計画しています。会議でお借りしたアトリエの龍の絵は田村画伯の作品で、白龍や青龍に加え、新春の装いのピンク龍も登場していました。
ところで「いきいきシニアわかやま」の行事計画のスタイルは「企画した段階で現地を訪ねること」にあります。実施計画の前に必ず現地を訪問して案内する対象物を直接見ること、そして関係者と会って話を聞くことにしています。現地入りしていない企画は実施しない方針です。
この考え方は徹底していて例外はありません。「現場を見ないで案内することはできませんし、関係者から話を聞かなければ歴史の本質をつたえることはできないからです。インターネットの情報は参考にしますが、それを伝えることはしません。語り部として伝えることは常に信頼できる先生が書いた文献に基づいていますし、現地で関係者から聞いたことも織り交ぜながら案内しています」ということです。
行事の前に下見をすることで、常に新たな発見があるようですし、関係者の話を聞くことで語り部として案内する言葉に力が宿ります。言葉に力があることを示す一つとして「熊野古道は京都の城南宮から那智勝浦まで全ての道を歩き通しています」という事実です。
全ての熊古道を歩いているので、案内する言葉は現地の空気を踏まえているので「私の語りは現場を知っているし、専門家の資料に基づいて説明しているので誰よりも力が宿っている」のです。
何よりも「私が案内する和歌山県の観光地と歴史は誰よりも勉強している」と話してくれたように、語り部としての誇りと自信に満ちた話を伝えてくれました。
そこに参加してくれる人に対しての思いやりの気持ちを込めています。それは「案内するだけではなく、参加してくれたことに対して「ありがとう」と伝えていますし、更に一言「寒い中来てくれたので嬉しいわ」や「長時間歩いて大変だったと思うけれど、最後まで歩いてくれて嬉しかったわ」などの言葉を添えていることです。
参加してくれた方には「行事を終えた後に、たった一言を付け加えることが大事だと思っています」ということです。
「いきいきシニアわかやま」の活動に誇りを持ち、語り部としての自信を持って案内している役員の方々との会議は、和歌山県に誇りを感じる嬉しい時間となりました。来月からの行事も楽しみにしています。
- 能登半島地震への支援物資を届けることについて協議を続けています。皆さんのご厚志を被災地の皆さんに早く届けたいと焦っています。
- 今週末の県政報告の資料をとりまとめて準備をしました。参加者の皆さんに、新鮮な県政の説明をしたいと考えています。
- お世話になっている洋食屋さんを訪ねて懇談しました。「片桐さんに出会ってから良いことが起き始めました」と話してくれたことを嬉しく思います。