「和歌山県産のみかんや柿はおいしいですよ。北海道と東北にも会社がありますが、そこの従業員さんに和歌山県の果物を食べてもらうと、全員が『こんなおいしい果物は食べたことがありません』と話しています。和歌山県産の果物は全国で一番おいしいと思います。だから北海道にも和歌山県産の果物を紹介したいと思っています。
参考までに、北海道ではみかんと柿は栽培できないようです。だから北海道の市場に和歌山県産の果物を売り出すことを勧めます」と話を聞かせてもらいました。
首都圏では和歌山県産のイチゴなどは高値で取引されていると聞いていますが、北海道や東北で和歌山県産の果物が評価されていることは知りませんでした。
続けて「僕の会社はそれほど大きくありませんが全社で約400人います。400人に食べてもらえる機会がありますから、福利厚生の観点から考えてみます」と話してくれました。
話してくれたように、約400人の会社で行き渡らせることができれば400人の市場を得たことになります。そこで「おいしい」と評価を得られたら、毎年のように需要が発生しますから、和歌山県からすると有り難いことになります。しかも社長が福利厚生施策として和歌山県産の果物を導入してくれるなら、費用をかけて売り込む必要はないので広告宣伝費をかけることなく市場を得ることが出来るのです。
和歌山県の果物はご贔屓ではありませんが、全国一おいしいと思います。関西圏では評価されていますが、首都圏や北海道、そして東北でも評価を得たいと思っています。一度、その地域の皆さんに味わってもらえたら、リピーターになってくれると思います。これまでもこれらの地域に売り込んでいると思いますが、視点を変えて販売戦略を検討したいと思います。どこの府県でも果物は生産していますが、「おいしさ」を比較してもらえるなら、和歌山県の果物のレベルが分かってもらえると確信しています。
東京の友人が和歌山県産の果物を評価してくれたことに感謝しています。
「近頃の高校生は勉強もスポーツもできる生徒が多くてとても優秀なので、教え甲斐があります。だから教師として、もっと能力を伸ばしてあげたいと思っています。文武両道を目指している校風なので、生徒は頑張ってくれています。
保護者からクラブ活動を終えて家に帰ってからでも勉強をしている様子を聞いていますが、自己研鑽を重ねている生徒に頭が下がります。自分達の時代はクラブ活動をした後は疲れて勉強をしてなかったのですが、それと比較しても頑張っている生徒を誇りに思っています。
そんな生徒達が目指している大学は高いレベルなのですが、できることならアメリカなどに留学してもらいたいと思っています。ただ留学費用は環境にもよりますが、一年間に600万円以上要するので家庭の負担が伴います。誰でも行けるものではないので、能力がある生徒は国の宝物なので、国費留学が必要だと思います。
中国や韓国などアジアの若いエンジニアのレベルが高いのは、アメリカに留学した生徒が国に戻っているからだと聞くことがあります。情報社会の先進国であるアメリカから学ぶことは多いので、日本の高校生にも留学して欲しいと願っています。
この問題は和歌山県で対応できるレベルではないので、国に働きかけなどして欲しいと思います。高校生達は国を支えてくれる宝物です。県立高校に加えて国立高校のような学校も考えるべき時代になっていると思います」。
高校の教育者とこんな話を交わしました。国力は学力が基礎になっていると思いますし、エンジニアの育成が国の将来を決めるような時代です。高校生の能力を伸ばすこと、先進国に学ぶことなど、教育のあり方を現場の教育者と協議を続けたいと思っています。