活動報告・レポート
2024年1月5日(金)
新年の挨拶と危機管理
新年の挨拶と危機管理

今朝は執行部のメンバーと刺田比古神社に参拝してきました。毎年、この神社に参拝していますが、今年は新年から能登半島地震と羽田空港事故があることから年賀ムードではなく、気を引き締める意味での参拝となりました。しかしその中でも、今年が幸せで平穏な日々が続くことを一同、祈願しました。

続いてこのメンバーで、市内のインフラ企業の訪問と挨拶を行いました。多くの企業では能登半島地震の応援のための準備を整えています。お正月も出勤して発電機車の出動や作業に必要な機器の準備、現地に行く体制を整えています。復旧作業のための第一陣は北陸に近い京阪神から既に現地入りしていますが、第二陣として和歌山県からの応援を準備しています。挨拶と懇談を交わしましたが、責任者の方々はお正月返上で応援態勢を整えていることが分かりました。また所員の皆さんは仮復旧から本復旧に向かう過程で現地入りして一緒に作業を行う準備をしているところでした。

皆さんの言葉にはプロ意識が感じられ、「一日も早く本復旧のための応援に入りたい」と話してくれました。

「能登半島の地震と津波被害は他人事に思えません。これまで紀伊半島大水害や阪神淡路大震災の時は関西の私達が全国の仲間から助けてもらいました。北陸が厳しい状況にある今、応援に行くことは当たり前です。助けてもらった恩返しは必ずします」。
「現地の道路が分断されているので、今も作業車は被災地に入れません。まだ仮復旧に取り掛かろうとしているところなので、本復旧には至っていません。いつでも本復旧に入れるよう準備をしています」。
「今週も現地に行く準備をしていましたが、まだ行ける状況ではないと報告があったので来週まで待機しています。但しお正月も態勢を整えたので行く用意はできています」。
「和歌山県では『南トラ』の危険性があります。いつ発生してもおかしくはないと認識して防災訓練を行い、必要なものの準備を整えています。どれだけ準備をしていても巨大地震が発生すれば他の県から支援を求めることになります。だから他人事ではないのです。私達の今回の応援した経験が、和歌山県での災害発生時には必ず役立つと思います」。

以上の意見に代表されるように、被災地に入り仲間を応援する準備を整え、助けたいと思う気持ちが伝わってきました。インフラ形成のプロ意識と技術を持っていることの強さと優しさを感じました。

和歌山県から能登半島まで移動するだけでも大変ですが、そこから作業に着手することになります。高い技術力と強い意思を有している皆さんの顔と言葉に、思い切り感激することになりました。

指揮者の一人の方は「来週にでも現地入りする準備と班体制を整えています。京阪神の先発隊に続いて応援に入ります」と伝えてくれたように、現地入りしていなくてもお正月返上で応援態勢を整えてくれていたのです。

心強い仲間の皆さんの言葉とプロ意識、そして優しさが心に沁みてきました。今、被災地で求められているのは消防や警察、医療従事者やインフラ関係の技術者です。今、和歌山県にいながらできることは、応援者の支援と支援物資を集めることだと思います。

皆さんと会って強く感じたことは、いま出来る行動を取りたいということです。プロの技術者と会って思うことがたくさんありました。ありがとうございます。応援のために現地入りする際は、くれぐれも安全と健康にご留意ください。

その他
  • 連合和歌山主催「新春の集い」に出席しました。ここでは新年のムードはなく、能登半島復興に向けて出来る限り応援をすることを話し合いました。応援態勢を整えたチーム和歌山の力を信じています。
  • 能登半島地震で、さらに防災エフエムの必要性を感じ「エフエム和歌山」理事長と話し合いました。的確な被災地の状況や皆さんの声を届けるなど、情報伝達手段としてのエフエムの重要性を感じています。和歌山県と和歌山市の近くにサテライト局の設置と情報連携を図るための仕組みを整えることが重要だと認識しています。