お正月明けの今日、官公庁や企業では仕事始めの日となりました。今朝は仕事始めの企業を訪問して挨拶を行いました。新年の挨拶で触れることは、どうしても能登半島地震と羽田空港事故になりました。
新年の「おめでとうございます」の挨拶はお互いに遠慮しがちになりましたが、職場は明るさが必要なことなので、平年通りに新年の挨拶を交わすことから始まりました。能登半島地震への対応ですが和歌山県や和歌山市からは現地に職員さんを派遣していますし、インフラをつかさどる企業も仮復旧のための人員を派遣しています。余震が続いていることや家屋が倒れていることから仮復旧以外にやりようがなく、本復旧に取り掛かれる状態になると、本格的に人員を派遣することになりそうです。
また道路がふさがって被災現場に車両の侵入が難しいこともあり、情報を連携しながら対応していく予定になっています。
会話の中では「とても他人事、他の地域で発生した地震とは思えません。和歌山県の南海トラフの巨大地震の可能性がありますから、心を引き締めておきたいと更に思っています。もちろん備えると言っても、今の準備している以上のことはできませんが、いつ発生しても対処できるように気持ちを持ちたいと思いますし、所員にも改めて防災意識と地震津波への備えを徹底したいと考えています」と語ってくれました。
ここでは、今以上の備えは出来ないというほどに出来る限りの準備をしていますが、有事に備える意識の高まりを感じることが出来ました。本業をしながら常に防災に備えての緊張感を持つことはできませんが、災害が発生した時に準備していることを見直すことや、自らと職場の心構えを認識することにつなげる姿勢に感銘を受けました。
そして「こんな災害が起きて新年の挨拶をすることは辛いのですが、新年に際して職場を元気にするためには沈んでばかりではいけません。私が普段通りに行動することも必要だと思っています」と平常心で危機管理体制を確認する姿が印象に残りました。
お世話になっているFさんは新年の挨拶と共に、歓迎のぜんざいを出してくれました。「今年はお客さんからの要望があって元旦から営業していますよ。今日まで連続して働いています」と笑顔で話してくれました。お正月は休むことは大事なことですが、お正月でもお客さんが来てくれる環境がここにあるのです。
毎月、玄関とみんなが集まるスペースは、季節の彩りを感じられるデコレーションをしています。飾りつけだけでも大変だと思いますが、「事務所にあるものを引っ張り出して飾っているだけです」と、お客さんの笑顔を楽しみにしながら飾りつけ作業をしていると話してくれました。
挨拶の訪問の合間、有り難いことに市民の皆さんから「支援物資を届けたい」という連絡をいただいています。「寒いと思うのでカイロと飲料水を準備しています。ある程度の数を揃えて支援したいと思っています。片桐さん、是非、被災地に届けてくださいね」と心温まる気持ちをいただきました。
申し出のあった方は、和歌山市で六十谷の水管橋が崩落した時も、飲料水を断水地域の方々に配布してくれています。「自分達で出来ることをしなければ」と思っての素早い行動と気持ちが嬉しいのです。支援物資と共に皆さんの気持ちも一緒に現地に届けたいと思っています。
そして道場に挨拶に伺った時、有り難いことに歓迎のぜんざいをいただきました。「よく来てくれました。新年に来てくれたことを嬉しく思っています」と歓迎の言葉をいただきました。
他にも「熊野古道が世界遺産に認定されてから20年を迎える年ですね」や「もう定年を迎えてから15年も経ちました」などの会話を笑顔で挨拶を交わせたことを嬉しく思っています。