活動報告・レポート
2023年12月31日(日)
防犯栄誉金賞
防犯栄誉金賞

大晦日の本日も、皆さんのところを訪問させていただきました。

片男波のTさんは今年「防犯栄誉金賞」を受賞されています。お部屋にはこの賞状が飾られているのが目にとまりました。「この金賞を受賞するまでに27年間かかりました。これまでの活動を評価してくれての受賞だったと思います」と話してくれました。

話をしている中で、Tさんは引き出しから銅賞と銀賞のメダルを持って来てくれました。「この銅賞と銀賞があったから金賞につながったのです」と説明してくれました。一気に金賞を受賞できることはないので、「27年間、積み重ねた結果が金賞への道だったのだ」と思いました。金賞の値打ちは同じことを27年間も休むことなく継続してきたことの価値だったのです。

八の字公園公衆トイレ

今回の金賞を授与された原点は「八の字公園」の公衆トイレ掃除にあります。トイレ掃除が防犯につながったことは一見すると関係性がないように思います。しかし大きく関係しているのです。

今から27年よりも前、「八の字公園」の公衆トイレは汚されていたので汚くて使用する人は稀でした。汚いところは犯罪の温床となりますから、未成年や地域外の人が集まる場所にもなっていたのです。「トイレが汚いと人は集まらない」と思ったTさんは「トイレ掃除をやろう」と自治会員さんに提言しました。当時、「公衆トイレは行政が設置したものなので行政がやるべきもの」という意識のある時代でしたから、意思統一を図ることは容易ではなかったのですが、賛同してくれた人を中心にトイレ掃除を始めました。

夏の暑い日も冬の寒い日も、雨の日や風の日も一日も欠かすことなくトイレ掃除を行ったのです。これまでの公衆トイレ掃除の日記は当初の分から何冊も保存されていますが、掃除の担当者が毎日、チェックして清潔さを保って来た記録となっています。トイレ掃除の記録は地域の安全確保と自治会のつながりを強める効果があったのです。

トイレがきれいに保たれていること、トイレ掃除をしていることから監視という抑止効果が生まれ、未成年や地域外の人が集まりにくい環境となっていったのです。

地域の方々が公園の公衆トイレ掃除を続けたことが、地域の安全と防犯につながった事例です。汚いところが犯罪の温床になり、人の関心が向かないところも犯罪の温床になっていくのです。「壊れた窓ガラスの理論」がありますが、地域の人が使わない、掃除もしない、寄り付かない汚れた公衆トイレはまさに「壊れた窓ガラスの理論」の公式通りに危ない場所になっていたのです。

それを改善したのはトイレ掃除を続けてきた地域の人であり、八の字公園の管理も引き受けた地域の人達の地域美化と安全意識だったのです。人任せ、行政任せでは、地域の問題を一時は改善できても、本質的には解決されません。

「八の字公園の公衆トイレ」の掃除は、地域の防犯につながる好事例です。このことを提唱したTさんと地域の皆さんが銅賞、銀賞、そして「防犯栄誉金賞」を獲得することになったのです。27年間という長い年月、継続した力の賜物です。壁のこの賞状は誇らしそうに見えました。

帰り「八の字公園」に立ち寄り、公衆トイレに入りました。大晦日の今日も掃除をしていることが分かるほどのきれいさでした。そして安全な環境を維持するために明日の元旦も掃除が続けられると思います。

今ではもうトイレ掃除は習慣になっていると思いますから、継続することは地域の力であり防犯力を高めていると思いました。大晦日の今日、凄い力を感じさせてくれたことに感謝しています。改めて「防犯栄誉金賞」のご受賞おめでとうございます。

大晦日

早いもので令和5年の大晦日を迎えました。今年は4月9日の統一地方選挙から始まりました。

6月、和歌山ゴールドライオンズクラブ結成20周年記念式典を開催。

7月、第36回龍馬 World in 和歌山 不平等条約改正130周年記念プレイベントである「陸奥宗光と和歌山−不平等条約改正締結130周年に向けて−」を開催。

9月、「うたかたコンサート」で和歌山大空襲の体験談の発表を実施。

10月は「和歌山県人会世界大会」と「龍馬World in 四万十」大会への参加。

主に以上のような出来事がありました。その間には県議会定例会でも登壇したことや県政報告機会を設けるなど、一年の経過が速く感じられる年でした。これらの活動は令和6年度に通じるものばかりで、本年の取り組みを新しい年につなげることが出来たと感じています。今日で令和5年は終えることになりますが、明日、迎える新しい年も期待と希望に溢れる一年にしたいと思っています。

皆さん、良いお年をお迎えください。